[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね! 死ね!
 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す! 殺す!

 ノートを埋め尽くした文字を見て、私は苦笑した。
 当時のことを忘れたわけじゃない。幼さゆえ――。そう割り切ってしまえるほど、今の私だって決して強くはない。恋愛に対しては未だに臆病で、恐怖心すら抱く。心に受けた傷はただ瘡蓋になっているだけで、掻き毟れば簡単に血が溢れてくる。
 でも……、あの頃より、ちょっとは大人になってるよね。今、こうして笑っていられるんだから、それでいいよね。
 時間が解決してくれることがある。環境が救ってくれることがある。
 ――それにしても、物騒なことを考えていたものね。
 今の時代だったらきっと、すぐに精神科の受診を勧められたと思う。どこかの大きな匿名掲示板にこの思いの全てを晒そうものなら、警察沙汰になるか、嘲笑の的になるか、あるいは相手にもされないか……
 ――若気の至り、かな。
 再度、苦笑する。
 現実味のない言葉。でも、当時の私にとっては、これ以上ないほど深刻な問題だったのだ。単なる冗談で書けるものではない。これを書いた自分がいたことを、否定することはできない。
 だから私は、成長した今の自分だけを見ていこうと決めた。ちっぽけな事だったんだなって、そう感じられる今に感謝して生きていけばいい。
 大人になるっていうのは、きっとそういうこと。
 時計を見れば、既に午前二時を回っている。
 ――明日も仕事だ。
 睡眠薬を飲んで、日記帳を開く。眠る前に日記をつける習慣は、今になっても変わらない。

 死んでないよ。死んでないよ。死んでないよ。死んでないよ。死んでないよ。死んでないよ。
 殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。
 大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。

 …………

 おやすみなさい。


 (2011年2月13日)



END

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