[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 修造は黙り込んだ。かける言葉が見当たらなかったからだ。彼女の眼差しにあらためて目を向けてみるが、彼女のそれは力強く、ふざけた様子など微塵も感じさせない。
「……ご自分が何をおっしゃっているのか、意味はおわかりですよね?」
 言いながら修造は、いつも以上に深く煙を肺へと送り込む。
「えぇ、もちろん。どんなにバカバカしいお願いであるかもわかっています」
「……そうですか。しかし、こんな依頼は初めてで、正直驚いてます。よろしければご事情を――」
 その言葉を遮るかのように、麻耶はハンドバッグからタバコを取り出し、
「よろしいでしょうか」
 修造に視線を向けた。浮かない表情だ。彼は手元の灰皿を相手の方へとずらし、「どうぞ」と促す。ライターを取り出し、彼女のタバコに火をつける。
 麻耶が一服する。口から煙をスマートに吐き出し、手元から煙を上らせたまま、彼女は続けた。
「すみませんが、事情はお話しできません。お察しくださいませんでしょうか」
「そうですか。いえ、私の仕事は確実に目的を果たし、報酬を頂くことにあります。それが全てです。お話ししたくないことを無理に話す必要はありません」
「そうですか。……安心しました」
 麻耶はうなじに手をかけ、さり気なく髪をかきあげた。
 顔を上げた彼女の表情は艶やかだった。見れば見るほど美しい女だ。修造の胸が一瞬、大きく高鳴る。何気なく咳払いをしてみるが、当然、芽吹いた感情を抑える役目など果たしてはくれない。大人びた端正な顔立ち。唇には適度にグロスが塗られている。派手な印象は変わらないが、俗に言うケバケバしさは感じさせない。わずかに汗ばんだ肌が瑞々しい。いつの間にか彼女のキャミソールの肩紐は腕まで下がり、日焼けの跡が見えていた。
 修造は目のやり場に困りながらも、
「では、振込みはこちらへ」
 あくまで事務的な口調で話を続けた。メモ帳をちぎり、名義と口座番号をすらすらと書く。驚くほどの金額を書き添えて。
 ちらりと彼女の方へ目を遣り、メモを差し出す。麻耶は微動だにひとつせずにそれを受け取った。

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