[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「あの、すみません。大善寺修造さん、でしょうか?」
 男とウェイトレスが、一斉にその声の方を見る。
 黒い大きなサングラスをかけた女だった。綺麗にウェーブのかかった長い髪が背中まで伸び、茶色に染められている。派手な印象だ。キャミソールから豊満なバストが覗き、色気を醸し出している。マイクロミニにハイヒールという露出度の高い服装だった。
 男は心が揺さぶられるような感覚から逃げるように、再びタバコに火をつけた。
「ええ、そうです。お待ちしておりました。どうぞ」
 言いながら男は、向かいの席へと手を差し伸べる。女は持っていたハンドバッグを隣の椅子に置き、
「アイスティーを」
 と、ウェイトレスに注文する。
 男は彼女の注文の声を聞くと、軽く手を挙げた。「もう結構」という合図のつもりだった。ウェイトレスはそれを察したのか、一礼してその場を去っていった。
「失礼します」
 弱々しい声とともに、女は向かいの席に座った。サングラスを外す。想像以上の美人だった。女の瞳は突き放すような、それでいて見る者を虜にするような妖しい輝きをもっていた。紅く煌く唇が艶かしさを際立たせ、男はつい見惚れてしまう。
 女は深刻な表情を浮かべていた。俯いたまま黙っている。机の上に置かれた手の薬指には指輪が光っていた。大きな金剛石が、彼女の指の白さ、細さを際立たせているようだ。
 男への依頼は、金銭トラブルや怨恨に関するものが大半だった。だが、彼女の様子を見ていると、どうもそんな雰囲気は感じられない。それは、プロとしての勘としか言えない。
「あらためまして。大善寺です」
 男は会釈をし、名刺を差し出す。そこには小さく『かたづけ屋』と書かれていた。女もまた会釈をし、その名刺に手を伸ばしながら、
「星井麻耶です。この度は、ご足労いただきまして――」
 形式的な挨拶をする。修造はその語調にどことなくぎこちなさのようなものを感じていた。
「いえ。では早速、今回の件について詳しく教えていただけますでしょうか」
 言いながら、修造は再び、無意識にタバコに火をつけた。

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