[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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『ひぐらしのなく頃に』の二次創作です。(※ネタバレ注意)
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 圭一は倒れた私を背にして、レナと魅音のいる方へと突進していった。
 そして――
「ぐ……うぅっ……」
 その勢いが一瞬にして殺される。
 圭一は喉の奥から呻き声を上げ、身体を前に折り曲げていた。
 口から漏れた胃液が床に零れていく。倒れ込んだ圭一の先には、彼の腹部を捉えたと思しき魅音の拳と、彼女の歪んだ口元がはっきりと見えた。
 レナと魅音が私に駆け寄ってくる。先ほどまでの鋭い眼光は既に消えていた。
「大丈夫? 梨花ちゃん!」
 と、魅音が私の肩を胸元に手繰り寄せる。レナは心配げな声色で、
「梨花ちゃん、今日は調子悪いのかな? かな?」
 尋ねながら私の手を握る。どう見ても、私の知っているレナと魅音だ。
 でも……
 ――それなら、さっきのは……?
 解せない。状況を理解できない今は、下手な行動は避けるべきだ。とっさにそう判断した。顔いっぱいに笑顔を作り「びっくりしたのです~」と、無難な返答をする。
 二人はホッとため息を吐く。そして、同時にくるりと圭一の方へ向き直る。
「圭一の野郎……。よりにもよって、梨花ちゃんに手出すなんてね……」
「そうだね。どうする魅ぃちゃん? 今日こそ、……殺しちゃおっか?」
 二人の言葉を聞き、背筋に冷たいものを感じた。
 穏やかでない言葉。冗談の欠片も窺えない、冷やかな口調。尤も、例えそれが冗談だったとしても、いくつもの長い惨劇を渡ってきた私にとっては、到底笑えるものではないのだけれど。
 背後にいるため、レナと魅音の表情は読み取れなかった。
 だが二人の背中は――
 否定したい……、それでも否定しがたい本音を背負っていた。

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