[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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『ひぐらしのなく頃に』の二次創作です。(※ネタバレ注意)
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 窓から差し込む陽光が眩しかった。
 頭の中にぽっかりと空洞ができているような感覚。それは次第に、大きな霧のようなものに包まれていき、やがてはこの脳内を真っ白に染め上げてしまう。
 ――また、私は殺されたのか……
 これまで幾度となく繰り返してきた、生から死、死から生へのループ。それでも、この瞬間の目覚めの気持ち悪さに慣れることはない。
 布団から身を起こす。頭が痛い。
 ため息をひとつ零し、何気なく窓の外へと目を向ける。
 深緑が世界を覆う中、蝉が声高らかに鳴いていた。自分が生きていることを悦び、その存在を精一杯謳歌しているように見える。もうすぐ死にゆく自分の運命を呪い、嘆きの声を放っているようにも見える。
 私もまた、今、自分が置かれている状況を把握する。私がこの世界で放つ声は、悦びだろうか、それとも嘆きだろうか。
 それは、まだわからなかった。
 今の自分がするべきことは、この真っ白な頭を整理すること。そして、一刻も早くこの世界に適応できる態勢を整えることだった。
「羽入?」
 これまで幾度となく口にしてきたその名を呼ぶ。その声は狭いプレハブ小屋に弱々しく響き、やがて蝉の大合唱に消されていった。
 反応がない。
 私は再度「羽入!」と語気を少し強めて呼びかける。それでも彼女がそこに姿を現すことはなかった。辺りを見回してみるが、やはり彼女はその場にいない。
 ――肝心な時に……
 ついと横を見ると、隣に並べて敷かれた白い布団が目に入った。沙都子がいないことにその時ようやく気付き、私は時計を見た。
 午前六時半。
 学校に行くにはまだ早すぎる。こんな時刻に沙都子が既に出かけていることを不思議に思ったが、特に気には留めなかった。いや……、まだそんな余裕がない、といった方が正確だろうか。
 何しろ私自身が目覚めたばかりなのだ。長くて遠くて深い睡眠から……

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