[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
「あなたがまだよくご存知ないのは仕方がないことです」
 刑事はそう前置きし、言葉を続けた。
「あなたの犯した罪は、殺人および公務執行妨害、加えて……正当拷問自白法拒否罪だということです。適用される刑罰は、こちらも新法案である拷問刑です。執行猶予はもちろんつきません」
「な、何? 拷問……刑、だと?」
「運がいいですね。あれだけの凶悪殺人を犯しておきながら、死刑は免れたわけですから」
 意味が分からない。自白しなかったんだから、証拠不十分で免罪じゃないのか?
「要するに、あなたは合法である『正当拷問自白法』違反により、これから一生、拷問を受け続けることになった。そういう刑罰だとご理解ください」
 ――な、な……そんな、馬鹿な……
「ま、法律違反ですからね。刑罰はきちんと受けていただきます」

 ――う、あああああああああ!!!!


 --------------------------数年後--------------------------

「お、俺がやったんだ。俺が、女八人を強姦した挙句に殺したんだよ!」
「そうですよね。分かりました。さて、それでは早速、今日の拷問を始めます。来なさい」
 ――嫌だ。嫌だ。もう、こんな風に毎日拷問される生活は……嫌だ!
 ――誰か! 誰か助けてくれ!……もう死んでしまいたい。こ、殺してくれ! 死刑にしてくれ!!
 またいつものように、女と二人きりで小部屋に閉じ込められる。
「今日のメニューは爪剥ぎと抜歯、それから右腕の骨折です。担当刑事の後藤由香利です。よろしくお願いします」

 それはまさに、俺にとって死を超える恐怖。この世に見る地獄であった。



END

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
奇妙な世界観がいいですね。
理不尽な法律、抗えない強大な力、延々と続く地獄…
どれをとっても萌えます。
2007/06/22(金) 19:50 | URL | SR #bMUbTW1E[ 編集]
ありがとうございます。
この作品はアンケートの方でも割とたくさんの投票をいただいていて、有難いことです。
小説だからこそ実現し得るものを書きたいといつも考えています。
この世界観に興味をもってくださったことは大変嬉しいです。
2007/06/23(土) 01:02 | URL | ryonaz #6x2ZnSGE[ 編集]
やったのにやっていないと言う。思っていたのに思っていないと言う。

誰かについた嘘というのは、いつか必ずその皮が剥がれ、結局は嘘をついた本人を苦しませるだけになりますね。

自分は弱い人間ですので、正当拷問自白法拒否罪が適用されてしまう事態になり兼ねません。

この作品はブラックオニキスの中でも、とても大切な作品の一つです。
微細な部分については、またコメントをさせて頂きますね。
2011/10/29(土) 01:58 | URL | MA #K8Rmk27c[ 編集]
嘘が己を苦しめる。おっしゃる通りです。とは言え――
正直者が楽かと言えば、決してそうではありませんね。この理不尽さが面白いです。
嘘は悪――そう教え育てる社会そのものが常に嘘を求めているわけですから、無理もないことなのですが(笑)
作品を大切に思っていただけて嬉しいです。
2011/10/30(日) 17:01 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する