[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「ありがとうございます」
 水葉は掠れた声を絞り、
「っ!……んうあああっ!!」
 俺の左腕も、容赦なく踏み潰した。痛い。痛い。
 彼女の足先がすいと俺の脛へと移動した時、ほんの少しだけ、後悔の念が頭を過ぎった気がした。だが、もうそれを言葉にする気力すら残っていない。
 いや……、それは違うか。
 きっと、本気になればそれくらいは出来るはずだ。それでも、そうしないのは……
「ぎいいぃやあああっ!!」
「があっ!……ううあああっ!!」
「うああっ!!」
 ――これが、俺の出した答えだから。
「あなたに逢えて、良かった」
 凛とした響きだった。
 俺の四肢を破壊した水葉は、どこまでも美しく、純粋だった。
「嬉しくも、なんとも……ない」
 思わず言葉が零れた。だが俺のことだ。きっと、喜びの表情を隠すことはできていないのだろう。
「死んでください」
「苦しい。あんたが、もたもた、してた、せいだぞ」
 息を吐くだけで激痛が走る。肋骨が折れているのかもしれない。
「面倒な、ことに、付き合わされた」
「ごめんなさい。私のために」
「こ……言葉が、違うだろ?」
「……はい。あの、ありがとうございました」
「過去形か。ま……いいけ、ど」
「…………」
「俺の苦しみは、ここで終わる。けど、……あんたの苦しみは、続くからな」
「許される限り、精一杯生きていくつもりです」
「……勝手に、……しろ」


 俺が最期に見た女だ。せめて――
 そう思い、笑顔を形作る。
 視界は、すぐに奪われた。



END

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