[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 鈍い音が、狭い室内に響き渡った。
 俺の右腕は、女に捻り上げられたことで折れてしまったのだ。激しい痛みが俺を襲う。
「うわああああああああ!!!」
 俺は絶叫した。
 今まで体験したことのない痛みだ。痛い。痛い。当然、銃は俺の手を離れ、空しく地面に落ちた。俺は反対の手で女の脇の下から手を入れ、女の首を押し返すように力を入れた。
 ――何とか、この状況を打開しなくては。
「うぐっ!!」
 だが、女は隙を見せなかった。脚を大きく後ろに引き、俺の腹に膝蹴りを入れてきたのだ。俺はたまらず身体をくの字に曲げる。俺の頭が下がった瞬間を見計らい、女は続けて俺の顔面に膝蹴りを入れた。
「がああああっ!!」
 弾かれたように俺の身体は宙に舞い、仰向けに倒れ込む。それと同時に女は俺に馬乗りになり、今度は両手で俺の首をしっかりと掴んで絞め始めた。
 ――く、くそっ。こんなところで……、こんなところで!
「さぁ、白状してください。串田区連続凶悪殺人犯はあなたですね」
 こんな状況下でも、こいつは冷静に仕事をしてやがる。くそっ、気にくわねえ!! 絶対に口は割らない、……割らない!
 俺は沈黙を守っていた。
 ――屈したら負けだ。俺は、絶対に逃げ果せてみせる。
「し……しらね、っつってん、だろうが……」
 絞められたまま、擦り切れるような声を上げる。しかし女は、そこでまた力を強くする。
 俺は、左手で女の顔面に殴りかかった――が、寸でのところでかわされる。そして女は、右手で俺の左腕を押さえる。
「その危ない左腕も、壊しておきましょうか」
 冷静な女の口調に寒気を覚えた。
 ――まさか……まさか……
「ぐ!」
 女は俺の手首を掴んで捻り上げ、膝で俺の腕の関節を思いきり強打した。関節とは逆の方向に。俺はもう片方の手の機能も奪われた。またも激しい痛みが俺を襲う。
「ぎゃあああああああああ!!!」
 再び絶叫が響き渡る。両手を奪われた俺には、もはや抵抗する余力はなくなってしまった。
「ふぅ……。さ、続けましょうか」
 あまりに淡々とした女の言葉。まるで単純作業に取り組んでいるように、残酷な行為を平然と行う。
 俺はこの時、この女の底知れぬ恐ろしさを垣間見たような気がした。

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する