[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「フリーターか」
「はい。三年前に仕事を辞めて、それからだそうです」
「そして、引きこもり。倍満だな」
「引きこもりと犯罪か……」
「最近じゃ、珍しくもなんともない」
「でも今回のケースは、ある意味、世間の注目を浴びるんじゃないですか?」
「確かにな」
「あの青年の姿、見ましたよね? ボッコボコで。あれを女性が……ですよ?」
「……頭の痛い話だ」
「相当キレてたんでしょうね。よくもまぁ、あんなになるまで……」
「…………」
「でも、女性に屈服させられるって、どんな感じでしょうかね?」
「……さあな」
「僕なんてMだから、あの引きこもり青年の立場だったら、案外、興奮し――」
「口を慎め! ただでさえ、世間の警察への目は厳しくなってるんだ」
「……あ、はい」
「それに、こんな時代だ。どこに耳があっても不思議じゃない」
「すみません。気をつけます」
「極論だが、何があったかは、さほど重要じゃない。大切なのは、警察がどういう対処をしたかだ」
「その点なら、心配いらないと思います。これ以上ない真摯な対応です」
「まぁ、概ねはな。しかし、あんなもんが証拠品のひとつになるなんて、俺の時代じゃ考えられんよ」
「ミクシィは、『足跡』ってのが残るんです。訪問者履歴と言いますか。裏付けには十分ですね」
「後は、より詳しい事情聴取か……」
「事実確認も楽じゃないですよね。報告書だって――」
「ちなみにその、みぐし?に、例の話が出たのはいつからだ?」
「最初に、佐久間が交番で話を聴いた日です」
「……ぞっとしない話だな、本当に」
「……ですね。それに関しても、もっと話を訊きたいところです」
「これも、できるだけ早い方が望ましいが……」
「二人とも、今は病棟ですよ」

 刑事二人の話を横耳で聞きながら、佐久間は拳を強く握った。
 自分には、もっとできることがあったのではないか。彼女の心の叫びを、しっかりと聴いていなかったのではないか。見落としがあったのではないか。彼女を救うことができたのではないか。
 自責の念に駆られる。
『信じてたのに……』
 彼女の言葉が脳裏を過る。
 これだけショッキングな事件だ。今となっては、一警官の自分が彼女と面会できるかどうかわからない。
 しかし、今すぐにでも、彼女に会いたかった。会って、……会って――
 だが、何を言ったらよいものか、彼には検討もつかなかった。

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