[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 花音は、めぼしい女の子を携帯電話で撮影し、写真を使って男たちに紹介する。一番いい値をつけた奴に引き渡すのが常だ。
 美里ちゃんの格闘の強さは知っていても、やはり心配になる。写真が既に出回っているなら、急がなければならない。
 広志は、まだ俯いたままだ。
「ちょっと、あんたの携帯、見せてくれない?」
 広志は渋ったが、やがて観念したように携帯電話を差し出した。メールに添付された写真は――
「やっぱりね」
「…………」
「あんたたちは、もちろん行かないよね?」
「……と、当然だろ」
「――ええっ?」
 驚きの声を上げたのは、地面にへたり込んだままの新顔だ。
「何? まさか、未練あんの?」
 渚が詰め寄ると、彼は反射的に自分の股間を庇った。よほど、さっきの攻撃が効いたらしい。
「行くなら、念のためにソレ、潰しておくけど」
 新顔は、ヒッと鋭く息を呑んだ。ブルブルと震えながら、何度も首を横に振る。
 私は広志に向き直り、その携帯電話を再び覗き込む。
「……他にも送信してるみたいだね。健と勇作、松井……か」
 携帯電話を広志に投げて返し、耳元に唇を近づける。息が当たるほどの近さから、
「そいつらの溜り場、……教えてくれるよね?」
 彼に囁いた。脳の奥を突き刺すような、厳しさを込めた声で。


 教えてもらった場所に向かって、私は走った。
 まだ、幾つか回らなければならない。間に合うといいんだけど……
 走りながら、私は花音のことを考えていた。
 彼女の外づらの良さと、あの残虐さは、どこから来るのだろう。
 その時、脳裏にふと先生の顔が過った。
 もし先生と出会わなければ、私もまた、彼女のもつ闇や悪行に反発することはなかったのかもしれない。
 出会いが人を変える。それなら、花音もいつか変われるというのか。
 彼女が、罪悪感をもてる日は来るのだろうか。
 その時は、また友達になれるだろうか。
 そんなことを思い、心の中で笑い飛ばした。甘い夢を見た自分を。



END

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