[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「こいつ、後輩?」
「あ、まぁ、そんな感じかな」
「ふーん……」
 顔を近づけ、新顔の瞳を覗き込む。広志に止められた理由がわからないためか、抵抗してくる様子はない。私はじわりと身体を押し当て、スラックスの上から、おもむろに彼の睾丸を握った。ぐいと捻り上げる。
「いぎっ……!」
「話を聞きなよ。オトコでありたいなら……」
「いぃ、いででで!……ちょ、広志さん! 何なんスか、こいつ?」
 彼の悲鳴混じりの問いかけを無視し、広志は私の傍らに寄った。
 新顔は涙目になり、身体を捩る。解放すると同時に地面に倒れ込み、股間を押さえて蹲る。その姿を横目に、広志が話しかけてくる。
「久しぶりだな、渚」
「そうだね」
 二度と会うことのない顔だと思っていた。
 広志は相変わらずガタイが良い。太い腕を飾る筋肉は、まだ衰えていないようだった。
「……で? どうして、今頃ここに?」
「最近さ、……花音と連絡取ってる?」
 そこで広志の表情が豹変する。バツの悪そうな顔色だ。
「え、……あぁ、まあ。でも……、どうして?」
 歯切れが悪い。広志が視線を逸らしたことが、私の疑念を確信に変えた。
「ちょっと、友達が巻き込まれてるかもしれなくてさ……」
 広志にすいと顔を近づけると、目を逸らしたまま項垂れる。私は自分の携帯電話を取り出し、
「この娘に見覚えない?」
 と、美里ちゃんと一緒に撮った写真を彼に見せた。広志の額に汗が滲むのがわかる。
「まさか、あいつからメール来たりしてないよね?」
「あいつって……?」
 まだとぼけるつもりなのか。……笑わせてくれる。
「花音だよ。あいつ、まだやってんでしょ?……売春斡旋」
 声に、自然と力が籠った。
 売春と言っても、花音は自分の身体は汚さない。差配するだけで儲かる強固な仕組みを作り上げたからだ。
 花音の『商売』を知ったのは、彼女と知り合ってからずいぶん経ってからのことだった。ただのクラスメイトから友達になり、一緒に遊ぶようになってからも、そんなことは億尾にも出さなかったから。
 そういえば花音は、私のことだけは売ろうとしなかった。今になって不思議に思う。どんな汚いことも辞さない女だというのに。
 単なる気まぐれだったのか。それとも、私のことを本当に友達と認めてくれていたのだろうか……
 けれど、被害者がいることを知って尚、それまでと同じように付き合っていけるはずもない。
 いつしか、私たちは訣別していた。

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