[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 門前の「辻」と書かれた表札が、美里には重く見えた。
 家の前で動けないでいる美里の表情は、明るくない。飛び出した時のことを思えば、それも当然と言えた。
 紗希に別れを告げてからずいぶん経つというのに、美里はふんぎりがつかないでいた。その間も、玄関灯はずっとドアの前を明るく照らしている。
 バツが悪い。しかし、もちろんそれらは全て自分が蒔いた種なのだ。
 春といえど、まだ夜の風は冷たい。制服のままだった美里はその身を震わせ、小さなくしゃみを零した。
 突然、ドアが開く。美里は驚き、顔を上げた。
 ――お兄ちゃん……
 兄――廉太郎の表情は、玄関からの逆光で見えなかった。怒られる、と美里は反射的に思った。
 身を縮め、首を竦める美里の頭に、彼はそっと手を置いた。
「おかえり」
 掌から優しさが伝わり、美里の目に温かいものがこみ上げてくる。
 感謝の気持ちが膨れ上がる。言いたいことはたくさんあった。それでも、美里の口から出てきたのは、
「ただいま」
 という涙声だけだった。廉太郎は、
「あんまり心配させるな」
 と、美里の血に濡れた肩にそっと触れた。
「うん……ごめんなさい」
「ん――、じゃあ、中に入ろう。夜は冷えるからな」
「ありがとう……」

 美里は傷の手当てを受け、シャワーを浴びた。お気に入りのパジャマを着て、その日はゆっくりと眠った。
 温かく、柔らかいものに自分が守られていることを、彼女は知った。


 次の日。
 いつもの教室、いつもの昼休憩、そして、いつもの瀕死遊び……
 彩香は、昨日の姿が嘘であったかのように、活き活きと、楽しげに男子と遊んでいた。
「ぐほおっ!……もう、許して……」
 身体を前のめりにし、男子が必死で助けを乞う。涎を垂らし始めた彼の胸座を掴み、彩香は嬉々とした表情を浮かべていた。彼の瞳をじっと食い入るように見つめ、彩香は、
「もちろん許してあげるよ」
 嘲笑の混じった声で囁き、
「……ちゃんと吐いたらね」
 と、言葉を加える。怯える彼の頭を下に向け、彩香は彼の腹を右膝で突き上げた。
「ぐおぉっ!……うっ……、ふうっ!」
 悶える男子の様子をじっと見つめながら、彩香は嬉しそうに、また胸座を掴み上げた。

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