[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 ……どう出て来る?
 目の前の女を注視しながら身構える。
 さっき受けた一撃でこの女が只者でないことが分からないほど、俺も馬鹿ではない。俺から目線を外さず、なおも微動だにひとつしない女。
「言っておくが……、俺は強えぜ。甘く見てると、寝首をかかれることになるかもな」
 この挑発が果たしてどういう結果をもたらすか。神経を張り詰める。
 次の瞬間、女の身体がふっと横に揺れた。
 ――来る!!
 俺は構えを解かぬまま、目だけで女を追う。
 ――右か!!
 予想は的中した。しかし――
 ガードをしようと右腕を上げた隙を突き、がら空きになった鳩尾めがけて彼女の蹴りが鋭く突き刺さった。
「が……、く、っはっ!」
 俺はたまらず蹲る。女はすかさず、続けざまに俺の背中に踵落としを見舞う。
「ぐがああああ!!」
 俺はその場に突っ伏し、それでも目線を女から逸らさないように、キッと睨みを効かせていた。
「こ、これが新しいクソ法案の結果かよ。これが、正しい方法なのかよ……。お前は、政府の飼い犬か? 奴隷か? あ? 答えてみろよ」
 女は挑発に乗ることなく、依然として黙って俺を見つめているだけだ。
「この……アマが!」
 高ぶる感情で、俺は自制が効かなくなっていた。気が付くと俺は、女に向かって頭から体ごと跳びかかっていた。ドスンという鈍い音が響き、俺と女は絡みつきながら地面に倒れ込んだ。すかさず俺は、精一杯の力を込めて女に馬乗りになる。
「はっ、っははははは!」
 俺は笑った。こうなったら、この雌をめちゃくちゃに痛めつけてやる! 俺は八人も殺した大犯罪者だ。罪を認めてしまったら死刑は確実なんだ。絶対自白はしない。この場を、絶対切り抜けてみせる!

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