[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 花音は冷笑を浮かべたままだった。
 美里の落ち込む姿が嬉しいのか、ますます上機嫌になっていく。
 笑顔だけは、相変わらず美しかった。花音は、優しく、大切なことを教えるような口調で囁く。
「他人はね、自分のために利用するものだよ?」
 それから、ゆっくりと、未だ失神したままの大男――晋介に近寄っていく。彼の傍らに立ち、
「で――、使えなくなった奴はね……」
 と、膝を高く持ち上げる。そして――
「こうするの」
 その足を、晋介の腹に勢いよく振り下ろした。そこに、躊躇は微塵も見られなかった。
 晋介は力ない呻き声とともに、頭と足をわずかに浮かせた。喉からゴボッという音が鳴る。首を横に向け、再び失神する。彼の身体が痙攣を始める。
 赤い雫が、晋介の開いた口の端から、頬を伝って地面へと流れていった。
「代わりなんて、いくらでもいるんだよ」
 花音の容赦のなさに、美里は血が逆流するような感覚を抱いた。勢いに任せて言葉を発しようとした時、
「遅いよ」
 花音の言葉とともに、不穏な足音が、静かな埠頭に響いた。
「ほら、……代わりが来たよ」
 と、事も無げに言を重ねる。現れた三人の男たちに、わずかな目配せをした後で、
「じゃあね」
 その一言だけを残し、花音は去った。
 今度こそ、彼女はふり返らなかった。

 駆け寄ろうとする美里の邪魔をした男たちは、ニヤニヤと嫌な笑いを浮かべていた。
 背の低い美里を見下ろし、
「こいつ? マジ? 写メより全然かわいくネ?」
「あらっ、血ぃ出てる。なんかエロいねぇ……。しかもロリって……マジ最高っ!」
「つーか、そっちの二人もイケんジャン。なに? 選択肢アリなの?」
 下卑た笑いの渦が、闇を覆う。
 危険を察知し、美里は肩を庇いつつ、すっと立ち上がった。
 格闘技経験者であるがゆえの、条件反射に過ぎなかったのかもしれない。やりどころのない怒りの矛先が、彼らに向いただけなのかもしれない。しかし美里は、それでも構わないと思った。
 どちらにしても、今、自分にできること、自分がするべきことは、これしかない。
 美里はその瞳に鋭さを湛え、拳を握って三人と対峙した。
 それを制したのは、紗希だった。
 美里の前に立ち、男たちに視線を向けたまま、掌を美里の目の前に翳す。美里は「私も――」と言いかけ、途中で止めた。
 視界の隅に、彩香の姿が映ったからだった。

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