{
2007/04/12(木) }
「もう調べはついてるんだよ、大谷さん。」
取調室には刑事が二人。俺と向かい合ったその「黒いほう」が俺に話を切り出した。
体格はレスラーのようであり、見ているだけで暑苦しい。
もう一人の刑事は窓際に立って遠くを見つめ、何やら黄昏ている。
そちらの「白いほう」は肌だけでなく髪も白い。
定年間際の刑事といった感じだ。しかし見た目とは裏腹に目の前で怒鳴るこいつよりも幾分貫禄が感じられる。
「女八人か。ハッ…しっかし、ようこんなにもやったなぁ。惨いこっちゃ…」
色黒は容疑者である俺に対してまるで犯人扱いだ。まぁ…それに間違いがないことは俺自身がよく分かっているんだが…
「これ以上シラを切るようでは…いたしかたありませんかな…」
それまで口を閉ざして黄昏ていたもう一人の刑事が静かに口を開く。
来たか…
予想通りの結果に俺は驚きもしなかった。なぜなら…ここからが俺の勝負…
政府の確立したクソ法案…『正当拷問自白法』との対決なんだから…
連れてこられたのは窓一つ無い小部屋だった。
いや…小部屋という洒落た名前をやるにはあまりにも役者不足か…
壁はコンクリート丸出しで、テーブル一つ無い。
俺たちの人権はいったいどうなってるんだ?弁護士を雇う権利くらいあって当然だろうに…
全く嫌な世の中になったものだ…
そんなことを考えながら狭い部屋の隅々を探るように見回していたその時、その人物は姿を現した。
…お…女?…
驚いたことに、そこに現れたのはこんな薄汚く狭い部屋とは到底不似合いな美しい女だった。
ノースリーブ一枚の上半身。デニムのスカートに短めのブーツ。
露出度の高い服装を纏ったその女に、俺は思わず性欲を掻き立てられる。
俺は驚きの反面、期待の外れた嬉しさからその美しい女を舐めるように見回した。
Back | Novel index | Next
取調室には刑事が二人。俺と向かい合ったその「黒いほう」が俺に話を切り出した。
体格はレスラーのようであり、見ているだけで暑苦しい。
もう一人の刑事は窓際に立って遠くを見つめ、何やら黄昏ている。
そちらの「白いほう」は肌だけでなく髪も白い。
定年間際の刑事といった感じだ。しかし見た目とは裏腹に目の前で怒鳴るこいつよりも幾分貫禄が感じられる。
「女八人か。ハッ…しっかし、ようこんなにもやったなぁ。惨いこっちゃ…」
色黒は容疑者である俺に対してまるで犯人扱いだ。まぁ…それに間違いがないことは俺自身がよく分かっているんだが…
「これ以上シラを切るようでは…いたしかたありませんかな…」
それまで口を閉ざして黄昏ていたもう一人の刑事が静かに口を開く。
来たか…
予想通りの結果に俺は驚きもしなかった。なぜなら…ここからが俺の勝負…
政府の確立したクソ法案…『正当拷問自白法』との対決なんだから…
連れてこられたのは窓一つ無い小部屋だった。
いや…小部屋という洒落た名前をやるにはあまりにも役者不足か…
壁はコンクリート丸出しで、テーブル一つ無い。
俺たちの人権はいったいどうなってるんだ?弁護士を雇う権利くらいあって当然だろうに…
全く嫌な世の中になったものだ…
そんなことを考えながら狭い部屋の隅々を探るように見回していたその時、その人物は姿を現した。
…お…女?…
驚いたことに、そこに現れたのはこんな薄汚く狭い部屋とは到底不似合いな美しい女だった。
ノースリーブ一枚の上半身。デニムのスカートに短めのブーツ。
露出度の高い服装を纏ったその女に、俺は思わず性欲を掻き立てられる。
俺は驚きの反面、期待の外れた嬉しさからその美しい女を舐めるように見回した。
Back | Novel index | Next

