[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 音は次第に小さくなっていった。
 私は本棚から文庫本をひとつ取り出し、リラックスチェアーに腰掛ける。
「ぐっ……」
 沈んだチェアーが再び、かすかな音を立てた。私は、適度な傾斜になるよう背凭れを調整し、そこに身を預ける。仰向けになって、脚を組む。手にした本を広げ、パラパラとページを捲っていく。
 温かい。柔らかい感触も心地が良い。
 脚を組み替える。体勢を変える。髪を撫でる、かき上げる。
 私の動きに呼応するように、奏でる音楽が変化していく。呻き声や荒い鼻息、興奮したような息遣い。それらは実に多彩で、聴いていて飽きることがない。
 いつの間にか私は、物語の世界に没頭していた。
 眠気が身を包み始めた頃、チェアーの下部に付いている突起物が大きく膨らんでいることに気付く。持ち上がったソレが、私の下半身に当たっている。
 ゆったりと身体の力を抜き、気の向くままに、わずかに身体をくねらせる。それとなく腰や太腿、臀部や恥部をそこに擦りつけると、
「はっ……、ああっ」
 チェアーの音がまた変化を見せた。
 断続的に聴こえてくるそれは、まるでヒーリングミュージックのように、私の耳を優しく撫でていく。同時に、肥大した突起物はドクドクと脈打ち、私の身体にも適度な刺激を与える。
 本をサイドテーブルに置く。
 疲れは幾分回復してきてはいたが、たまには寝る前のマッサージも悪くない。
「あっ……んふっ」
 今夜のチェアーは、今までとは違うメロディを奏でていた。耳当たりが柔らかい。それでいて、激情的で、狂熱的な――
 ……下腹部に熱いものを感じる。身体が火照ってくるのがわかる。
 私は身に着けていた下着をわずかにずらし、突起物を恥部の中へと誘った。身体を上下に揺すり、
「はふっ……、あぁ……」
 様々な色彩を見せるそのメロディに浸る。
 受動的なマッサージが、能動的な運動へと変わる。私の額に汗が滲んでくる。後でもう一度シャワーを浴びなければ……。面倒ではあったが、それでもいいと思えた。今はこうして、快適な音楽と身体への刺激に身を任せていたかった。
 しかし、身体を激しく揺すっていくうちに、
「……あっ、あ、あ、あっ!……ああああっ!」
 零れる低い音は次第に大きくなり、耳障りな響きを帯びていった。――煩い。
 腰を止め、チェアーの上で腹ばいになる。レバーへと手を伸ばし、ぐいと回して絞める。
「ぐっ……、ん……ぁ」
 いつもの快音になったのを確認し、私は再度、腰を揺らした。
 小さな快感の一つ一つを拾い上げ、一所に集めていく。大きな熱い塊が、私を翻弄する。目の前が薔薇色になっていく。まるで夢を見ているようだ。
 弾ける――、と思った瞬間、無礼なコール音が私を呼んだ。

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