[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 吸いかけの煙草を、灰皿の縁に置いた。
 煙草休めは付いていない。火のついた先端は中に押し込まれ、灰皿は自然とそれを咥える。わずかに灰皿が震えている。
 紫煙がゆったりと立ち昇る様を、しばし見つめた。
「ぅぐっ……、う、うぅ……」
 リラックスチェアーから漏れるメロディを聞きながら、私は手にしたグラスに瞳を移す。透明な水を底にためたグラスが、街の光を反射している。鮮やかな虹色の輝きをそれとなく見ながら、グラスをくいと傾ける。
 私は、身体の隅々にまで水分が補給されていく感覚を楽しんだ。
 空になったグラスを、手元のサイドテーブルに置く。
 再び煙草を手に取ると、先端にはまた灰がたまっていた。縁がわずかに濡れたそれをポンと指で弾き、もう一度口元に持っていく。大きく一吸いしてから、灰皿の柔らかい部分に煙草を押し付けた。
 じゅっという音と、焦げた匂い。それとともに、
「……っ! があああっ!」
 一際、大きな音が響く。
 私は、少しばかり不快になった。夜も更けて良い気分なのに、耳障りだ。
 迷わず、チェアーの後ろのレバーに手をかける。くるりと回すと、
「んっ……、ぐぅっ……」
 わずかに呻くような音が鳴り、チェアーは静かになった。
 このリラックスチェアーには、いろいろな機能がついている。消音レバーも、その機能のひとつだ。
 チェアーの後ろのレバーには、金属の輪が接続されている。それは、チェアーの上にいる者の首に回され――

 そう。このチェアーには、男が縛り付けられているのだ。

 両手は後ろ手に縛られ、足もガッチリと固定されている。首は金属の輪で固められ、その首輪は後ろのレバーと連動して、絞めたり緩めたりすることができた。レバーを回すと金属輪の直径が狭まり、男の首に容赦なく喰い込む。喉が圧迫されて、漏れる音も小さくなるという仕組みだ。
 しばし、無音になる。
 絞めすぎたのだろうか。
 無音も何となく淋しい感じがしたので、レバーを少し緩める。
「……っはっ! ううっ……」
 再び音が鳴るが、さっきほどの大音量ではない。なかなか音量調整が難しいチェアーだが、そこから聴こえる音楽は、いつも私の心をリラックスさせてくれる。
 先日、新調したばかりのものだ。できれば、長く愛用していきたい……
 そんなことを考えながら、私は、
「んー、……んんっ」
 穏やかに流れるそのメロディを、しばし堪能した。

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