[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 君が大好きでした――

 まだ覚えてる?
 夏。休憩時間。かくれんぼ。防火水槽。

 あの時、君を見かけたのは偶然だった。でも、声をかけたのは偶然じゃない。
 たまたま君がいたから、遊びに誘っただけ――。そう装ったのは、私が君に特別な感情を抱いていたから。だけど、周りの子には知られたくなかった。
「かくれんぼ……、やりたくない」
 君は下を向いてそう言ったね。
 そんなことは表情を見ればわかった。顔色だけでわかるくらい、私はいつも君を見てたんだから。
 でも……、あの時君は、私の言いなりになった。
 もちろん、私と同じように、君も私のことを好きでいてくれたとか、本当は誘ってもらって嬉しかったんだとか、そんな風に考えられるほど、私はお幸せな人間じゃなかった。でも君が、私の言うことに逆らえないんだってことも、知ってたよ。
 防火水槽付近は、立ち入り禁止。君も知ってたよね。
 ――見つかったら、先生に怒られる。
 君の脳裏にも、私と同じ考えが過ったでしょ?
 今となっては、それが抑止力になるのかどうかはわからない。でも、当時の私や君にとって、それはかなりの脅威だった。
「入ったらダメなんだよ、ここ」
 そう言いながらも、私について来たのは、誰だったかな?
 不安と緊張感。
 そんな中で、君がしきりに身体を押し当ててきていたこと、未発達だった私の胸をじっと見ていたこと、さり気なく脛に手の甲を何度も摺り寄せてきていたこと、私のスカートをつまんでいたこと、君のズボンの前部が変に膨らんでいたこと、――私が気付いていないとでも思ってた?
 ただ、怖かったから?
 ……違うよね。なんでそんなことしたのかな? 言い訳を聞いてみたかった気がするよ。
 ねぇ。あのサイン、覚えてる?
 私が君を見る。君が私を見る。それだけ。でも、私たちにとって大切なサイン。
 私は最近まで、サインどころか、君の存在すら忘れてた。
 思い出したのは、ほんの偶然。私の中であれほど大きかったはずの君の存在が、記憶の深淵に押し込められちゃってた。

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