[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 血塗れてなお輝く女性と、ぼろ屑のようになった男。まさに、美と醜の対比だった。
 もちろん、認めたくはなかった。彼女がここまで輝くことができたのは、彼という存在があったから。彼女の魅力をここまで引き出したのは、彼。例えるなら、縦の糸と横の糸が紡ぐ織物、だろうか。
 既に白目をむいた男の頬を、女性が張る。左を打ち、右を打ち、また左を打ち……。掌の嵐が容赦なく彼を襲う。彼の身体は彼女の手の動きに合わせて左右に振られ、それが首枷にも力を与える。彼は心許ない足取りで、それでも震える爪先を床から離すまいとしていた。
 ――それは、生命維持本能からの行動じゃないはずだ。
 心の深淵に潜む声が、耳元でかすかに聞こえた。
 何度打たれても同じ場所に立つ男。その姿に、僕は自分を見始めていた。

 そう。そうだったのだ。どうして、今まで気付かなかったのだろう。
 ――彼の行為は、義務感によるもの。彼女の美を完成させるための……
 その胸の囁きで、僕は全てを理解できた気がした。彼の行為は、全て僕の意志によるものなのだ。だから、彼女に魅力を与えていたのは、本当は僕なのだ。なぜなら、彼は僕自身なのだから。
 馬鹿げた考えだと、笑いたい者は笑えばいい。僕はその真実に気付けた者だ。

 やがて、女性によって首枷の鎖が外され、男は身体ごと床に崩れ落ちた。
 彼女は男の脇腹を蹴り上げて仰向けにさせると、間髪入れずに彼の陰茎をぐいと踏み付けた。彼は全く反応を示さない。ブーツの底で、時に撫でるように、時に蹂躙するように踏み拉く彼女の脚に反応するかのように、僕のモノがビクンビクンと激しく踊る。
 そこにあるのは、ただの形代だ。その証拠に、彼女のその淫靡な行為に対して反応しているのは、ソレではなく、ここにいる僕だ。今、僕は彼になり、彼は僕になったのだから……
 女性はしばらく男のモノを弄んだ後で、足を高く振り上げた。そして、睾丸目掛けて、踵を力強く叩きつける。一発、二発、三発、四発――。彼の睾丸はみるみるうちに赤く腫れ上がっていった。それに反応するのは、もちろん僕の下半身だ。はちきれんばかりに膨らんだ僕の恥部は、彼女が攻撃を重ねる度に激しく脈を打った。彼の亀頭に血が滲んでくる。叩きつける彼女の足に呼応するように、血液が噴き出す。
 やがて――、……パンという破裂音とともに、大量の鮮血がほとばしった。

 自分の口元が歪に曲がるのを感じた。
 男の源流が断たれたことで、僕は最高の快楽を得ることができた気がした。いや、壊されたのは僕自身で、快楽を得たのが彼なのか。どちらにせよ、それは僕にとってどうでもいいことだった。
 女性の猛攻は留まるところを知らなかった。
 喉をヒールの爪先で潰す。ブーツを脱ぎ、頭部に踵を何度も叩きつけて頭蓋骨を破壊する。爪で強膜を破り、上眼瞼から内部をぐるりと抉って目玉を刳り貫く。どこからか取り出した細いナイフで、もう片方の耳も削ぎ落とす。腹の肉を切り裂き、内臓を引きずり出す。顔の皮を剥ぐ。
 手際がよく、実に鮮やかな作業だった。
 今や彼は、最初に殺された男と同じように、全身が赤一色で覆われていた。

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。