[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 占い師の預言を受けてから今日で三日だ。様子見の最終日ということになる。
『現状に従うか、それとも打開するか。それはあなたの自由です』
 彼女の言葉が鮮明に蘇ってくる。
 考えてみれば簡単なことだったのだ。犬……、注意……。
 俺は、犬じゃない。だが、仮に犬であったとしても、別に構わない。どちらにせよ、俺がするべきことは決まっているのだから。自分の犬を否定するか、犬であることを誇って噛みつくか……
『災いは必ずしも不幸と同一ではありません』
 ……そう。そして、それが災いだとしても、それが不幸につながるかどうかは、結局、自分次第なのだ。
 なぜか笑いがこみ上げてくる。
 出勤を終え、自分の席に着いた時、いつものように湯のみに茶が並々と注がれているのに気付いた。俺は相川さんの方を向き、親指を立てて御礼のサインを送る。彼女はにっこりと微笑み、軽く頭を下げた。
 社会とは皮肉なものだ。相川さんはああいう人柄だからこそ、上司の良いように扱われてしまっている。俺のように手際が悪い人間には、あらゆる仕事を押し付けて、事あるごとにいびる。
 ――こんな間違ったシステムには、一発ぶちこんでやる必要があるんだ!
 握った拳の中で宝石が煌いていた。リングに目を遣ったまま、湯のみに口を付ける。その瞬間、背後から俺を呼ぶ声が聞こえた。
「宇崎さん、ちょっといいですか?」
 予想通りだった。昨日の無断早退の件で、常盤部長から声がかかることは重々承知だったからだ。
 俺は「はい」と返事をし、立ち上がる。振り返ると、パリッと決まった臙脂色のスーツが目に入った。部長だ。いつものように俺を見下ろしながら、紅色の唇を動かす。
「昨日の早退の件でお話があります。ちょっとこちらへ」
「……嫌です」
「え?」
 意外な言葉だったのだろう。彼女は明らかな動揺を見せた。そして俺は――
「きゃあぁっ!」
 間髪入れず、右の拳を常盤部長の頬に思いきり叩きつけた。彼女は机にぶつかり、倒れ込む。身体をわずかに微震させながら、呻く。顔を覆う手はみるみるうちに赤く染まっていった。
 俺の指を締めるリングに、血液が付着している。内心の笑いが止まらない。
 ――ついに、俺はやってやった。
 興奮に打ち震えながら、俺は常盤部長を見下ろした。
「俺を訴えますか?」
「あ……なた……」
 彼女の戸惑う表情が小気味良かった。一泡吹かせてやれたことが誇らしい。見たか、女共。これでもう俺を馬鹿にしたりできまい。俺はたった今、男を見せてやったのだから。
 悠然と課内を見回す。そこで初めて気が付いた。課内が異様な静寂に包まれているのだ。
 そこにいる人間たちの表情を一人ずつ確認する。しかし、どの顔からも、尊敬の表情や煌く眼差しは見られなかった。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。パソコンの調子が悪かったので6話からまとめて読ませていただきましたが薄い黒ストヒールで手の甲踏みつけ最高です。しかもへいこらしていてもこれだけのことをされているのだから、部長様を殴ったりしたら後悔し切れないほどのもてなしをうけるのでしょうね。楽しみです。犬扱いが本当に幸せだったとしみじみ思うくらいの裁きを期待します。
2009/02/03(火) 19:30 | URL | でぶ #-[ 編集]
いつもありがとうございます。
でぶさん、こんばんは。こまめに足を運んでくださることが、大変励みになっています。
素足なのか、何かを履いているのか。どこを責めるのか。踏むのか、蹴るのか、それ以外か……
責め描写については、いかに見せるかを重視しています。喜んでいただけて何よりです。
こういったフェティシズムは非常に幅広いですので、いつも悩むところですね。
今後の展開については、いつものごとく内緒です(笑) お楽しみいただけたら幸いです。
2009/02/04(水) 02:17 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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