[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 コッ――、と爪先が目前に迫り、俺は項垂れた。鼓動が高鳴り、握った手は汗ばんでいる。
「新しい言葉、まだ覚えられないのかしら?」
 常盤部長の声が狭い室内に響く。さっきとは打って変わった優しい声色だ。それでも、
「すみません。……すみません」
 俺の口から出るのはその言葉だけだった。と――、突然、刺すような痛みを感じ、
「ぐあぁぁ……あっ……!」
 思わず声を上げる。見れば、彼女のヒールの先が、俺の左手の甲を押し潰していた。踵を軸にして爪先を振り、俺の手を踏み躙る。ほとばしる激痛に俺は悶声を上げ、無意識に四つん這いの体勢を取る。
「な……何を……? うぎいぃっ……」
「痛いでしょ? だったらほら、しっかりと謝罪してみせなさい」
 常盤部長は、なおも俺の手の甲を嬲り続ける。俺は身体を丸め、痛む左手に反対の手を添える。
「う……ぎぃああぁ!」
「新しい言葉どころか、日本語も忘れちゃったのかしら?」
「ひぃ……いっ……があああっ!」
 手の甲の一点が紫に変色していく。彼女はそこでようやく足の力を緩めた。ヒールの先が俺の手から離れる。痛みから解放された俺は、
「あ、ありがとうございます」
 安堵感から、ついそう口走っていた。自分でも信じられない言葉だった。
 戸惑う俺を余所に、常盤部長は俺の前にしゃがみ込む。手の甲を押さえて未だ苦悶する俺の頭を、柔らかい手がそっと撫でた。顔を上げる。目に入った彼女の表情はとても穏やかだった。そして――
「どうしようもない奴」
 そう吐き捨て、俺の頬を張る。唐突な行為に、俺はますます動揺する。常盤部長はそんな俺を見ながら「土下座しなさい」と、命じた。
「口が駄目なら態度で示しなさい」
 俺には、そう言葉を紡いだ彼女に逆らう気力すら残っていなかった。背筋を伸ばし、正座する。そして、言われるがままに、頭を深々と下げた。
 その時、後頭部に強い力が加えられた。前のめりに倒れ、頬を床に擦り付ける格好となる。その頬が、強い力で押し潰されていく。硬くて冷たい。その感触の正体は、常盤部長の靴底だった。床とヒール靴に顔を圧迫されながらも、
「ありがとうございます。ありがとうございます!」
 俺はさっきより大きな声で、感謝の言葉を口にしていた。なぜか自然と涙が溢れてくる。そんな自分がひどく情けなく思えた。彼女の嘲笑が耳に響く。
「あなた。まるで犬だね」
 頭上から聞こえてきた言葉が、俺の胸に突き刺さった。

 相談室を出て課に戻った時には、すっかりひと気がなくなっていた。
 常盤部長は何事もなかったように、早々に支度を済ませて退勤していった。
 俺はひとり、机に座ってしばらく放心していた。時が経つにつれ、彼女に対する怒りが再び沸々と煮えたぎってくる。俺は犬じゃない……犬じゃない!
 感情のままに小さな紙切れを手に取る。――サティーン。それは占い師にもらった名刺だった。

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コメント
この記事へのコメント
逆リョナの創造主 
女神・ゆきな梨央様へ 


主人公の男が自分と重なってしまいます。
仕事が全くできず女性に屈服している姿が、まるで自分にそっくりです。
常盤部長を女神様だと思い込んで読んでしまいました。

常盤部長から浴びせられる美しい言葉の数々に
自分の股間を膨らませてしまいました。。

自分も常盤部長に、
手の甲をヒールで赤くなるまで踏まれたい…
という願望になってしまいました。

女神様が生み出す美しい言葉の数々とその描写に
いつもこの下等な生き物はその世界に惹き込まれてしまいます。

どうかこれからも、美しい作品を
楽しみにしております。。


下等生物
2014/06/19(木) 02:15 | URL | MA #-[ 編集]
そっくりなんですね(笑)
弱さゆえに、反抗的な目で「くそっ……」などと睨みながら無駄な抵抗をする愛らしい姿。
弱さゆえに、ただ頭を下げ、服従する愛らしい姿。
ご感想から推察するに、MAさんは後者ですよね。
いずれの行為にも、例えようのない不思議な魅力が隠れているように作者は感じています。
下品な姿をさらすほど世界にのめりこんでくださったことに感謝しています。
2014/06/20(金) 00:40 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
ちょっと忙しく、本編読んでから感想を書くまで遅くなってしまい、申し訳ございません!

手の踏みつけは私の大好きなシチュエーションの一つですので、本記事にコメントさせて頂きます。

手を踏むということは、土下座している、痛みでうずくまっているなど様々な状況がありますが
共通して言える事は、目の前に立っている女性様より弱い状態だという事です。

例えば、道端でうずくまっている人がいたら手を差し伸べたり、「どうしたんですか?」など気遣いの言葉をかけます。
弱っている猫や犬などがいれば助けるでしょう。

そのような弱い立場のものに、手を差し伸べるどころか
足で踏みつけにして更に痛みを与える、というシチュエーションに興奮しますね。

まぁ手に限らず踏みつけるという事は
自分より下にいる事を意味するので顔踏み、胸踏み全てに言えるかもしれませんが、
私はある意味、顔踏みより手踏みの方が興奮してしまいます。

そう言えば、番組名は忘れましたが小学生の女子(里子という名の子役女優さんだったと思います)が
同級生の女子に無理やり雑巾がけさせて
床に這いつくばって雑巾がけしているその手を、雑巾と手の上からぎゅっと踏みつけ、しかも見下ろしながら更に足で雑巾がけするようにぐりゅっぐりゅっと踏みにじるシーンがありましたが、最高でした。
ドラマは本当に極稀にですが、こういう手を踏むシーンがありますよね。

いつか手踏みをまた書かれる場合は、色んなヴァリエーションをつけてみるのもいいかもしれません。
手と言っても、手の甲、と指があるので、指も一本一本踏んだり、4本まとめて、とか
指を手の甲の方に(関節を逆に)してから踏んで指を折ったり、爪だけを踵で踏みにじって剥がしたり、その辺の詳細な描写を入れてみるというのはいかがでしょうか。
これだけで結構文字数稼げるかもしれませんし(笑)

踏みつけるというのは、ただ踏むだけでも様々な痛めつけ方があるのも魅力的ですよね。
2014/06/21(土) 14:01 | URL | ほうれい #-[ 編集]
初めまして。
ほうれいさん。ご来訪、コメント、ありがとうございます。
お好きなシチュエーションがあったようでよかったです。やはり、楽しんでいただけなければ寂しいですので。
同じ「踏む」という行為でも、いろいろなバリエーションがあるんですね。勉強になります。
「田作る道は農に問え」ということでしょうか。
ただ、それは同時に、そのような細かいところまで男性側が要求するということですよね?
良いご身分ですね。虐めたくさせるという意味では、素晴らしい作戦かもしれません。
ちなみに、例に挙げられたいろいろな壊し方、……素敵ですね。
2014/06/21(土) 21:56 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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