[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「今年も一年、ケンカ三昧!」
 血の海に沈んだ男を前に、彩香は無邪気な笑みを見せた。美里は俯き、深いため息を吐く。
 残った男は怖気づいていた。美里の胸座を放さぬまま、美里の背後に回りこみ、反対の腕で首を絞めた。チョークスリーパーの体勢だ。男はそのまま後退り、
「こ、こっち来るなよ! さっさと行け!」
 そう声を震わせる。
 すっと力を抜き、美里は少し頬を赤らめる。抵抗する気配はない。苦しそうな表情を浮かべる美里の様子を見ながら、男はホッと安堵の息を吐く。
「お前らが行ったら、こいつは放してやるから。もう行け!」
 今度は強い語調で命令する。彩香と紗希は苦笑し、
「じゃあ、美里。私たちは先行くね」
「楽しんできな」
 くるりと踵を返す。遠ざかっていく二人を見ながら、男は、
「ふぅ、危ねぇ。最近の若い娘は怖いねぇ」
 と、強張った表情を緩める。それにしても――、と男は前置きし、
「友達を見捨てるなんて、酷いよな。俺が慰めてやるからな」
 片手を胸座から離し、指で胸を弄り始める。首を絞めるのをやめ、下半身に手を伸ばす。その瞬間、美里の瞳が鋭く閃いた。男の腕をぐいと手前に手繰り寄せ、顎に肘を入れる。
「ぐっ!」
 と呻いた男の身体が宙を舞う。
「せっかくの首絞めだったのに、少しも気持ちよくなかったです」
 そう囁く美里の笑顔を、男は逆さまに見た。
「ぐっは!」
 一本背負い。背中から地面に叩き付けられた男は、呼吸困難に陥る。美里は男を見下ろしながら、
「女を舐めると痛い目に遭います。わかりましたか?」
 笑顔のままそう問いかけ、同時に足を振り上げる。男は美里の靴の裏に視界を遮られたまま、
「はいいいいぃっ!」
 と、一も二もなく答えていた。それが、男が意識を失う直前に見た光景だった。
 グシャッと響く快音。それもまた、すぐに雑音の中に消えていった。
 美里は倒れた男たちには目もくれず、二人の後ろ姿を追った。

「はぁ……。気分悪い」
「彩香は、元気がないくらいで丁度いいんだよ」
「じゃあ、もう一回、お参りしていきませんか? 口直しに」
 彩香と紗希は、同時に頷いた。

 三人で勢いよく鐘を鳴らす。
 手を叩き、深く頭を下げた。

 ――今年も、楽しい年になりますように。



END

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