[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 砂利を擦る音は、初詣で賑わう人々の音の波に流されていった。
「ウザいな、もう。新年早々……」
 彩香が立ち上がる。頬や膝からは血が滲んでいた。
 脇を通り抜けようとする彩香の前に、三人の中年男が立ち塞がる。どの顔も頬を赤く染め、足取りが覚束ない。ひどく大きな声で、
「ごめんな。おじさん、手が滑っちゃって。お詫びに看病するわ」
「確かにひどい血だ。ここだけとは限らんぞ。家に連れてって全身手当てだ」
「ちょうどいい。今なら俺たちの全身総舐めサービス付きだしな」
 口々に絡み、馬鹿笑いする。呂律が回っていない。
「嫌だよ。急いでるし。友達が迷子になってて忙しいの」
 彩香はそう言って足を踏み出すが、再び男たちが取り囲む。
「それを早く言わんかい」
「一緒に探してやるから……な?」
「とりあえず、おじちゃんたちについて来れば大丈夫だから」
 さらに三人は大笑いする。話が一向に通じない。
「どっちが迷子だよ」
 社の陰から呆れた声を発したのは紗希だった。彩香と三人の男が同時に顔を向ける。
「大丈夫ですか?」
 傷のできた彩香の顔を見て、美里が心配そうな表情を形作る。
 三人の男の瞳が、俄かに輝きを増す。
「あらら、可愛いお嬢さんたち。お友達?」
「あ、痛てて。何か俺も怪我してたみてぇだわ。俺の手当てもしてもらおうかな」
「そうだな。あ、俺も痛くなってきた。とりあえず、皆で移動しよ、移動」
 紗希は、厭らしい笑みを浮かべる男たちの横をするりと抜け、
「行くよ」
 と、彩香の手を取る。美里は鞄から消毒液と絆創膏を取り出し、彩香の傷口を素早く手当てする。
 男の中の一人が、後ろから紗希の肩を掴んだ。
「なぁ。無視しないでよ。おじさんたちも、一緒に手当てするからさ」
 言いながら、そのニヤけた表情を紗希に向ける。紗希は一度ため息を吐き、
「……だって。どうする?」
 彩香に問う。彩香は「要らない」とだけ答えた。
「そういうことですので」
 紗希はそっけなく言を発し、歩を進めようとする。しかし、男は紗希を放さない。別の男二人が、
「俺も怪我しちゃったんだよ。こっちはどうしてくれるんだ?」
「知らないじゃ済まないよ。俺たちだって痛いんだからさ」
 と、絡む。紗希は再びため息を漏らす。彩香の手を放すと同時に、背後の男の鳩尾に勢いよく肘を叩き込む。
「ぐっ!!……んふぅ……」
 声とともに、背後の男は腹を抱えて蹲り、倒れた。

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