[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 居間へ戻ると、良い香りが二人の身を包んだ。
 テーブルの上で、ステーキとポトフがほのかな湯気を上げている。
 二人は、向かい合って座った。
 マイはフォークとナイフを手にし、ミナトは両手でポトフの食器を抱える。
 ちょうどミナトがポトフに口を付けた頃、マイが素っ頓狂な声を上げた。彼は身体をビクッと震わせた後、そっとポトフをテーブルへと戻す。
「どうした?」
 彼が問う。
「ごめん……ステーキにかけるソース忘れちゃって」
「何だよ。そのくらい取って来るよ」
「ううん。そうじゃなくて……買い忘れたの」
 マイはシュンと肩を落とし、
「もうスーパーはどこも閉まっちゃってるし……。コンビニだと高いし……」
 と力なく呟いた。同時に、マイの瞳は、真っ直ぐミナトへと向けられていた。
「ミナトくん……いい?」
 彼女のお約束の台詞だった。ミナトは優しく微笑むと、
「わかったよ。で、どこがいい?」
 と、穏やかに答えた。マイの考えていることは手に取るようにわかるのだろう。彼女は「ありがとう。ホントに」と、手にしたナイフを持って彼の傍らに寄って座った。そして、
「ここがいいかな」
 と、指を差した。さすがのミナトにも想像できなかったことだったのか、彼は一瞬、言葉に詰まる。しかし、次の彼の言葉に迷いは感じられなかった。
「うん」
「ホントに?」
「おぅ。男に二言はない。……ただ、遠近感が心配だけどね」
 そう言ってミナトは声高に笑った。

 マイの手にしたナイフがミナトの左の眼球をほじくった。彼の目から鮮血がほとばしる。カーペットに血溜まりができていく。ミナトの身体中を、同時にマイの身体中を、赤い液体が彩っていった。
 グリグリと抉るマイの懸命な様子をもう片方の目で見ながら、ミナトは苦笑する。
 やがて、ミナトの目から眼球が刳り抜かれた。
 ホッとした表情を浮かべながら、マイは手を翳した。眼球が握り潰され、赤と透明な液の混じったソースが、お互いのステーキ皿へと降り注いだ。
「ありがと。美味しそうにできたよ、ミナトくん」
 と、彼の胸に飛び込んだ。ミナトは左目から溢れる鮮血を袖で拭いながら、
「やっぱり、マイは料理が上手だな」
 と、片目だけを細めて笑った。
 食事を口へと運ぶ二人の表情は、この上ない至福の色を湛えていた。

「明日の夜は、シチューだよ」
「そっか、楽しみだ。明日の夜もマイの笑顔が見られるかな?」
 彼女は答えず、残ったミナトの右目を愛しそうに撫でた。



END

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。