[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 理解できなかった。
 ――どうして? なぜ、先輩が泣いて……?
 先輩は男の手をしっかりと握り、自分の胸元に固定する。そして――
「ぐあああああぁっ!」
 ……もう片方の手で、彼の薬指の関節を躊躇なく折る。
「も、もうだ、……ダメ、やめ……」
 と、枯れ果てた声で叫ぶ男の声を聞きながら、手際よく中指の関節も手懸ける。
「ぎぃ……いぃやああああっ!」
 聞くに堪えない絶叫に、私は思わず耳を塞いでしまう。身体が震える。渡されたペンと書類を拾うことも忘れ、ただ目だけをしっかりと開いていた。正確には、その光景に目を奪われてしまっていたのだろう。職務を忠実に執行する、先輩の手腕に見惚れるかのように。
 しかし先輩は、さらに私に無言の指示を重ねた。横目で私を見ながら、自分の耳を二、三度指差す。耳を塞ぐことすら許されないのだ。両耳から手を放した私の耳に「ちゃんと聴くのが礼儀だよ」という先輩の声が響いてきた。
 再び男をしっかりと見据えた先輩は、
「痛いですよね」
 と、問いかける。そして、
「も、もう、……本当に……ぐがああああっ!!」
 と懇願し、断末魔の声を上げる彼をにこやかに見ながら、手際よく指を折っていった。気付けば、既に残った指は親指だけになっていた。拷問を施す先輩の瞳からは、不思議と慈愛のようなものが感じられる。
「ひぃ……ひ……お願い……」
「最後の一本ですね」
 そう囁き、先輩は微笑んだ。もはや抵抗する気力も失ったのか、既に男が手を動かすことはなかった。青ざめた表情のまま目を大きく見開き、ただ先輩を見ていた。先輩はその笑みを崩すことなく、彼の親指の関節に手をかける。
「ぐっ……ああああああっ!!」
 拷問部屋を覆う男の悲鳴とともに、第二のメニューである『片手全指骨折』が幕を閉じた。

 男の絶叫が響く中、先輩は私へとその視線を注いだ。目が自然と泳いでしまう。先輩は私の肩をポンと叩くと、穏やかな口調で話し始めた。
「私たちは、警察官なの。法に従って職務を遂行する。それが仕事だよ」
 そう言うと、再び彼の方へと視線を向ける。
 ――そんなこと、わかってる。でも……
 私は、躊躇なく違反者を痛めつける先輩に対する反感を、どうしても拭い去ることができなかった。
 確かに先輩が言っていることは正論だ。法律に背くことは許されない。しかし、だからと言って、あんなにも事務的に……。いや、それも違う。だからこそ、余計にわからない。先輩は、決して冷酷な人間でもないのだ。むしろ人一倍、情深くも見える。
 拷問を行う際の笑顔。慈愛に満ちた瞳。何より、さっきのあの涙の意味――
 考えれば考えるほどわからなくなっていった。
 そして、今まさに、先輩は男を抱きしめている。震える背中を優しく擦り、耳元に唇を寄せていた。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんわ。ブーツの件は、暇な時にパソコンをいじっていてたまたまみただけでモデルが男だったのでまるっきり興味をなくしおぼえておりません。ところで大阪のひき逃げ犯が、捕まったが本当にぶち殺したい。しかし、日本の法律では、務所に数年入って終わりになるのだろう。本当に殺人として裁くのか疑問だ。しかしこれがついこの前無免許でゲーム感覚で車を動かし自転車の男性を180メートル引きずって逃げた女子中学生には、きっと煙草を吸いながらサイハイソックスを履いて手をたたき笑いながら走っていたなど想像してしまいます。また20代母親がしつけと称し6才少年を暴行死させたことに興奮してしまいました。煙草を押し付けられた後が残っていると信じながら。どうしても男の罪は、許せないが女性はなんでもありとゆう性格はまだ直らない。それでは、失礼いたします。
2008/11/07(金) 21:00 | URL | でぶ #-[ 編集]
今回もお付き合い、ありがとうございました。
こんばんは。多くのご来訪とコメントを頂きまして、いつも有難く思っています。
ブーツの件ですが、早速のご回答をありがとうございます。了解いたしました。
それにしても、フェチとは因果なものですね……。良識と性癖の共存ここにあり、といった感じでしょうか。
いつもながら、やはり私はこの点については共感できません。嗜好とこういった現実は相容れませんね。
お陰様で今回の連載も、本日完結いたしました。今後も、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。
2008/11/08(土) 02:29 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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