[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 受刑者――神沼誠次の口から鮮血が溢れ出した頃、唐突に由香利先輩から声をかけられた。
「新村さん、交代ね」
 その言葉に、私は耳を疑った。
「えっ……!?」
 素っ頓狂な声と同時に、私は再びペンを落としてしまう。思わぬ指示に、戸惑いを隠せなかった。先輩は私に一度にっこりと微笑むと、痙攣し始めている彼に、
「こちら、研修生の新村明菜です。実践経験の一貫として、ここで交代させていただきます」
 と呼びかけると、私に手招きをした。
 足の震えが止まらなかった。
 見ているだけでもこんなに恐ろしいのだ。実際に拷問を行うなんて、できるはずがない。しかし、先輩の瞳は真剣そのものだった。私の手を引き、
「失礼のないように、ね」
 と、優しい口調で私に囁く。
 私は困惑していた。
 ――できるわけ、ないじゃん……
 その思いだけが、私の中に広がっていく。男がゴボゴボと喉から異様な音を立て始めるのを見ながら、私は無意識に首を横に振っていた。
 その時、バシッという音とともに、私の首が大きく横に振られた。頬を張られたのだ。じわじわと熱を帯びてくるのがわかる。無意識に涙が溢れる。霞んで見える先輩の表情には、鋭い眼光が湛えられていた。
「遊びじゃないの」
 冷然とした口調で言い放った先輩の言葉が、私の全身を貫いた。
 先輩はそっと私の手を取り、男の前へと立たせる。私の手からペンと書類を抜き取り、先輩がそれに目を通す。そして、極めて事務的な口調で、
「内臓損傷終了です。残るメニューは――」
 と、確認するように内容を読み上げる。もちろんメニューは頭に入っていた。だからこそ、こんなにも震えが止まらないというのに……どうして……?
「真剣にね」
 そう言葉を加えられ、トンと背中を軽く押される。私は覚悟が決まらないまま、
「た……担当代理の、に、新村明菜です。よろしくお願いします」
 と挨拶をする。
 声が上擦ってしまう。逃げ出したい衝動に駆られる。そんな私の肩に、先輩がそっと手を置いた。
 私は勢いに任せ、恐る恐る男の指に手を伸ばす。それに反応し、彼は触れる前から耳を劈くような悲鳴を上げた。目を大きく見開き、涎を撒き散らしながら声を上げ続ける。
 狂人的なその反応が恐ろしくなり、私はその場で腰を抜かしてしまう。自然と涙が溢れてくる。しかし、先輩は態度を変えなかった。私を見ながら、なおも立つように指示する。
 ――どうして? 私をいじめて、楽しんでるの?
 徐々に、先輩に対する不信感が芽を出してくる。先輩の微笑が鬱陶しい。
 私は深く息を吸い込み、ゆっくりと立ち上がった。怒りが開き直った気持ちとなって、私の動揺を鎮めていった。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんわ。いつも楽しい小説お疲れ様です。私の好きな拷問メニューは、やはり足です。尖った踵のスパイクメタルヒールで歯を全部折るまたは、眼球串刺し、踏み潰しによる顔面整形手術この場合足術か。それとブーツは昔蹴り殺すために作られたため先が尖っていたと聞き感動したが男ではなく女性のニーハイブーツだと最高なのに。それと私の最近の妄想は、やはり喫煙女性です。セレブの家には、人間灰皿がある。数人の女性達の口紅付きの吸殻が男の口のなかに入る。また外国土産と言いぶっとい葉巻を数人で吸い火が点いたまま男の口に何本も入る。煙草でもあれだけつらいのに葉巻を吸っている女性達を見て失禁、発狂寸前になるなど。寒くなってきたので風邪などひきませぬように。
2008/11/05(水) 21:50 | URL | でぶ #-[ 編集]
眼球串刺しについては、何作か公開しました。よろしければ。
でぶさん、こんばんは。楽しんでいただけて嬉しいです。
ブーツの起源について私も多少調べてみたのですが、残念ながらその情報は見つけられませんでした。
詳しく調べてみたいので、お勧めの参考資料などがありましたら、ぜひご紹介ください。
人間灰皿、いいですよね。実は私もそのアイデアで物語を構想中です。お見せできるかどうかは全くの未定ですが(苦笑)
お心遣い、ありがとうございます。でぶさんも、お身体にはくれぐれもお気をつけください。
2008/11/05(水) 23:24 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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