[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 相変わらず彼女は力任せに、男の顔面に拳を振り下ろしていた。痣と血で、男の顔は原形を留めていない。ほとばしる鮮血は、彼女の拳を赤々と彩っていた。
 私はその様子を側で観察しながら、
「回復してきたね、その男」
 と、茶々を入れる。彼女は心外だとでも言いたげに、私に尖った眼光を向けた。
「さっきまでは、日本語もしゃべれなかったのに」
 私がそう皮肉混じりに笑うと、彼女はさらに憤った様子を見せた。
 跨った腰を下半身にまで持っていき、今度は男の腹を何度も殴りつける。しかし、彼女はそこでさらに怒りを増したようだった。
 居心地が悪そうに何度も腰の位置を変える彼女。顔を引き攣らせながら、じっと目を瞑っている男。彼女の腰の動きに耐え切れなくなったのだろう。男が勃起しているのは手に取るようにわかった。
 私は思わず声を上げて笑ってしまう。彼女は苛立ちを隠さず、男に冷眼を注ぐ。
「お前、ふざけてんの?」
「す、すいません……あの、すぐ……」
 そこで彼女の拳が男の腹に叩きつけられる。
「ぐふぅっ!……す、すみませ――すみ、……あぐうっ!」
 彼女は、男の腹を責め続ける。……腰を揺り動かしたままで。くねる彼女の臀部が、男の下半身を刺激し続けているのだろう。男は複雑な表情をその凸凹の顔に浮かべている。
「もう……ません。でも、あっ……。ゆる……あふうっ!!」
 ……最後に響いたのは嬌声だった。男の口から息が大きく吐き出されるのがわかる。それを察し、私は再び大声で笑った。頬を染めながら俯く彼女の表情からは、恥ずかしさと悔しさが窺えた。
 彼女の瞳は、既に感情を隠していない。表出した人間らしさが、私の心を和ませる。
 ――まぁ、男も本望だろ。
 形は違えど、射精という男の目的は果たされたことになるのだろう。それは実質的な彼女の負けを意味するものなのかもしれない。彼女はしばらく動きを見せなかった。私が横に立っても、彼女は無反応だった。
 私は男の喉元を静かに踏み付ける。くっと力を込め、その男も気絶させた。


 彼女は脱力し、両手を地面について項垂れた。
 玩具を全て私に奪われた。私がそう明言していたにもかかわらずだ。無理もない。
 彼女はふらりとその身体を持ち上げ、放心したように暗い空を見上げた。
 高架橋を渡る電車の光が、彼女を照らす。彼女の瞳から涙が頬を伝って落ちるのが見えた。
「……どうして? どうして取り上げちゃうの?」
 彼女がポツリとそう漏らす。私が黙っていると、彼女はさらに言葉を連ねた。
「どうして? ねえ。どうして私の……」
「――玩具を、かな? 悪い。本当は、助けようとしただけ」
「余計なお世話!」
「そうじゃないよ。助けたかったのは、両方。むしろ最初は、こいつらの方を救ってやろうと思った」
 私の言葉を聞いて、彼女は再度、項垂れた。

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。