[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「いい表情になったよ」
 そうからかう私を見つめる彼女の瞳には、ひとつの光が宿っていた。殺意と狂気の入り混じった凄まじい眼力だ。思わず口元が緩む。全身を揺さぶるようなその刺激が心地良い。
「殺す……」
 彼女がポツリと呟く。小さな声だが、その語気は強い。身体を微震させながら息を荒げ、相変わらず鋭い眼を私に突き刺してくる。ようやく人間的な一面を見せた彼女が可愛らしく思えた。
 できることなら、そんな彼女の様子をじっと見ていたかった。冷たくて熱い不思議なこの感覚に、じっと身を委ねていたかった。しかし、それすらも叶わないことがわかり、私は失望から肩を落とす。血塗れになった男が二人、彼女の背後に立っているのが見えたからだ。
 覚束ない足取りだ。それでもなお、彼女に一矢報いようというのか。彼らは各々の手に大きな石を握っていた。切れた息を殺しながら、震える手で石を掲げる。その執念深さには感服する。
 彼女の視線は、もはや私しか捉えていない。当然、背後の気配に気付いているはずもない。
「そう。それは怖いね」
 と、彼女を挑発してみせるが、私の意図するところより、男たちの行動は早かった。
 
 二人の男の手が振り下ろされる。少し遅れて、彼女が私に突進する。
 寸での差ではあったが、この時点で彼女は、男たちに一本取らせることになっていただろう。
 
 ――惜しかったな。
 私は、男たちが振り下ろす力を込めた瞬間に猛進した。するりと彼女の背後に回り、一人の男の喉元に手刀を叩き込む。同時に、もう一人の男の鳩尾に肘を捻じ込んだ。二人は呻き声とともに白目をむき、ドサリと地面に倒れ込んで痙攣する。口から吐瀉物を吐き、男たちは失神した。
 私がくるりと向き直った時、その足を止める直前の彼女の姿が瞳に映った。
 何が起こったのかわからない、といった様子で目を白黒させる彼女が愛らしい。私は微笑し、目を少し細めながら、
「相手が違うでしょ?」
 と、彼女を窘めた。それが癪に障ったのか、彼女は再度、私をキッと睨みつける。私もまた、同じように彼女をじっと見据えた。彼女の動きが少し怯むのがわかる。
「また二人、私が奪っちゃったな」
 私がそう言葉を重ねると、彼女はとうとう顔を真っ赤にしてその怒りを表現した。

 残った二人の男は既に虫の息だった。彼女はそのうちの、仰向けに倒れている方の男の腹に馬乗りになると、その怒りをぶつけるように顔面を何度も殴りつけた。
 血飛沫が舞う。男の顔がみるみるうちに腫れ上がっていく。
「や、やめ……やめ……」
 と、男が縋るような目で彼女を見る。しかし、彼女はそれを意に介していないようだった。
 打ち据える彼女を横目に、私はもう一人の男に目線を注ぐ。手足が効かないのだろう。芋虫のように地面を這い、徐々に遠ざかっていく。必死だ。額には汗が滲んでいる。
「悪いね」
 そう声をかけ、私は腰を浮かせた男の睾丸を、後ろからローファーで蹴り上げた。鈍い音。男は絶叫し、股間を押さえて倒れ込んだ。念のため二、三度追撃を加える。男の口から泡が溢れ出すのを確認し、私は彼女の元へと急いだ。

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