[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 男の左腕は、もはやその機能を失っていた。
 女性がようやく右足の動きを止め、左足を上げて男の右手を解放した時、彼は反射的に左腕を覆うように体全体を丸めた。全身で左腕を庇いながら、呻き、咳き込み、しゃくりあげるような音を断続的に鳴らしている。その肩は大きく震え、痛々しいほどの恐怖を湛えている。先ほどまでの戦意は、もはや欠片すら見られない。彼の見せる背中は、あまりにも弱々しいものだった。
 呼吸を少しだけ乱した女性が、
「痛い?」
 と、淡然とした口調で問いかける。女性は未だ、男を跨いだままだった。
 男には到底、その問いに答える余裕などないのだろう。さらに身体を小さく丸め、震え続けている。女性はそんな男の様子を楽しげに見つめながら、その背中を容赦なく蹴り上げた。
「ぐっ!」
 小さく男が呻く。転がる身体を留め、再び左腕を庇おうとするが、それは叶わなかった。
 男が仰向けになった隙に、女性が男の腹の上に腰を下ろしたからだ。
「あ……あぅ……」
 心許ない声とともに、男は無意識にか自分の左腕に目を遣る。それから視線を女性へと戻し、
「も、もう……許してください」
 と、泣きつくように言葉を発する。何と発音しているのかすら聴き取りづらいほど、男の声は潰れきっていた。縋るような視線を投げかけている男の凸凹の顔を見ながら、女性は柔らかい笑みを零す。
「あなた、よく見ると可愛いよね」
 女性から放たれた言葉が意外だったためか、男の表情に動揺の色が浮かぶ。女性の瞳には妖艶な光が灯っていた。自分から少しだけ目を逸らす男の頬を、彼女は優しく両掌で挟み込む。そして、
「悪くないよ」
 と男の耳元で囁き、接吻した。
 あまりにも唐突だった。男の瞳が動揺の色を濃くする。彼が再び視線を女性へと向けた時、彼女の頬はわずかに紅色に染まっていた。男はそんな女性の魅惑と接吻による快楽に酔い痴れていくように、次第にその瞳の色を変えていく。彼はいつしか、その顔に恍惚の表情を浮かべていた。
 無音の世界が広がっていった。
 女性は唇の感触を味わうように、男の口を自分の口で包み込む。唇を擦り合わせる。舌を男の口腔内に挿入する。舌を絡める。男の瞳が次第に虚ろになっていく。
 盲目の絡みは続いた。
 いつしか女性は、男に跨っていた身体を少し横へとずらし、指先で男の首筋に触れた。息を漏らし、男は身を捩る。女性のしなやかな手は男の全身を柔らかくなぞり、やがて下半身へと到達する。
 男のモノは肥大化していた。
 女性がその手でそこをそっと包み込むと、男は敏感な反応を見せた。柔らかく擦る女性の手に呼応するように、男は身体を痙攣させ、喘ぐ。
 やがて男は果てた。吐き出された白濁液が下腹部を汚し、幾滴かが床へと零れた。
 唇と唇が離れる。同時に、二人の息遣いだけが、無音の世界を断つ。
 瞳と瞳がぶつかり、男はまた動揺の色をその表情に湛える。放心したように視線を外す。
 その時、男の切れた瞼が大きく開かれた。目に映るそれを凝視し、男は喉を鳴らした。

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