{
2007/03/31(土) }
僕に手錠を施し、温かい車の中で女王様が車を走らせる。
二月。ここは東北地方の片田舎。
向かっているのは雪山。人気の無い山奥である。
外は大雪が降り積もり、風とともに粉雪が舞っている。
通りすがる車などめったにない。ましてや人など通らない。
外であるにも関わらず、ここは雪に閉ざされた…閉鎖された世界…
「脱ぎなさい…」
女王様の声に僕の体は硬直する。
「はい…」
僕は車内で生まれたままの姿を曝け出す。
時々すれ違う車のドライバーの視線を意識しながら、僕は最高にみっともない姿でそこに現れた。
車の中はエアコンが焚かれ、心地よい熱風が肌を纏う。
その心地よさにしばし身を委ね、安堵とこの幸福を謳歌する。
しかし、そんな至福の時間は長くは続かない。
ずいぶんと山奥に入ってきた時、女王様は不意に車を止めた。
運転席のドアを開け、助手席の方に向かって歩いてくる。
女王様が助手席のドアを開けた瞬間、身も心も凍るような激しい突風が僕を襲う。
僕は一瞬にして至福の時を奪われた。寒い…寒い…寒い…
しかし女王様はそんな僕をあざ笑うように、僕を車外へ強引に連れ出す。
切れるような風の痛み…今にも凍りつきそうな僕の全身…
冬の冷たい空気は想像以上の勢いで僕を襲ってくる。
吹き荒ぶ猛吹雪の中、降り積もった根雪の上に女王様は僕を叩きつけた。
肌の感覚は麻痺し、ただ寒さに震えていた。
女王様はその情けない姿の僕を笑い、罵った。
倒れている僕の背中をブーツで何度も何度も踏みつける。
寒さと冷たさ…そしてブーツでの踏み付けで僕はとてつもない痛みを感じる。
泥まみれになり、無残に雪の上に横たわる僕に、女王様は「ほら」とだけ命じる。
それを合図に僕は「すみません」と、また四つん這いの姿に戻り、背中を踏まれ続けるのだ。
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二月。ここは東北地方の片田舎。
向かっているのは雪山。人気の無い山奥である。
外は大雪が降り積もり、風とともに粉雪が舞っている。
通りすがる車などめったにない。ましてや人など通らない。
外であるにも関わらず、ここは雪に閉ざされた…閉鎖された世界…
「脱ぎなさい…」
女王様の声に僕の体は硬直する。
「はい…」
僕は車内で生まれたままの姿を曝け出す。
時々すれ違う車のドライバーの視線を意識しながら、僕は最高にみっともない姿でそこに現れた。
車の中はエアコンが焚かれ、心地よい熱風が肌を纏う。
その心地よさにしばし身を委ね、安堵とこの幸福を謳歌する。
しかし、そんな至福の時間は長くは続かない。
ずいぶんと山奥に入ってきた時、女王様は不意に車を止めた。
運転席のドアを開け、助手席の方に向かって歩いてくる。
女王様が助手席のドアを開けた瞬間、身も心も凍るような激しい突風が僕を襲う。
僕は一瞬にして至福の時を奪われた。寒い…寒い…寒い…
しかし女王様はそんな僕をあざ笑うように、僕を車外へ強引に連れ出す。
切れるような風の痛み…今にも凍りつきそうな僕の全身…
冬の冷たい空気は想像以上の勢いで僕を襲ってくる。
吹き荒ぶ猛吹雪の中、降り積もった根雪の上に女王様は僕を叩きつけた。
肌の感覚は麻痺し、ただ寒さに震えていた。
女王様はその情けない姿の僕を笑い、罵った。
倒れている僕の背中をブーツで何度も何度も踏みつける。
寒さと冷たさ…そしてブーツでの踏み付けで僕はとてつもない痛みを感じる。
泥まみれになり、無残に雪の上に横たわる僕に、女王様は「ほら」とだけ命じる。
それを合図に僕は「すみません」と、また四つん這いの姿に戻り、背中を踏まれ続けるのだ。
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