[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 しばらくの間、女性は締めつけるような視線を男に送り続けた。男は萎縮したように、ただ黙っている。それはまるで、躾の最中の犬とご主人様の関係のようだった。一喝されて小さくなった男と、それを下目で睨みつける女性。
 沈黙の時間が、刻々と流れていった。
 やがて女性がその表情をふっと緩める。毅然とした態度はそのままに、女性は穏やかな口調で再び話し始めた。
「聞いたことあった? この地下室のこと」
「……はい」
 女性の表情の変化を窺うように視線を巡らし、男が答える。女性は笑みを浮かべながら話を続ける。
「どこまで知ってるの?」
「……っと。あるらしい、っていうことくらいで、詳しくは……」
「実際に、ここを見た人を知ってる? 一人でも」
「…………いえ」
「そっか。どうしてだろうね?」
 そう問い、女性は意味深な表情を作る。男はしばらく間を置いた後、重く口を開く。
「殺されてしまう……から……」
「その通り」
 そう言って、女性はくすくすと笑った。
 男の表情は絶望に帰していた。顔を上げ、縋るような瞳で女性を見ながら、
「じゃ、じゃあ……やっぱり俺も……?」
 と、弱々しい声を絞る。女性は表情を変えないまま、
「そこで、さっきの話だよ」
 と涼やかな声で言い、悪戯っぽく笑う。
「た、助けてくださるっていう!」
 男の表情に希望の光が灯る。語気も強くなっていた。しかし女性は、
「あなた次第でね」
 と、さらりと返す。肯定とも否定ともつかないその言葉に、男は歯痒さを表情に滲ませる。
 気にせず、女性は話を続けた。
「ここはあなたの思ってる通り、罪人の処理場だよ」
「……はい」
「でも、私たちの娯楽場でもあるの」
 その言葉に違和感を覚えたのか、男は怪訝な顔つきで女性を見る。やはりここでも女性は、男を気にする素振りを見せない。彼女は淡々と言葉を重ねた。
「中継されてるの。この部屋」
「え! で、でも……担当官が、監視はつかないって――」
「うん。監視じゃないよ。観客だもの。観てるのは、女たち」
「じゃあ、さっき話してたのは、その人たちなんですか……?」
「そう。だって担当官は男だよ? 私を止める指示なんてできるわけないでしょ」
 女性はそう言って不敵な笑みを浮かべる。男は身震いしながら、口を開く。
「……だったら一体、何の目的で……?」
 その言葉を聞いて、女性が吹き出す。彼女はそこで一呼吸置くと、
「観て楽しみたいんだよ。私があなたを、もっともっと嬲ってから殺すのをね」
 と言い放った。まるで当然のことのように。ごく自然に。

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