{
2008/09/05(金) }
今日も夫は暗い。
帰宅しても「ただいま」の一言もない。無雑作に鞄を開き、書類を取り出し、仕事を始める。
「お風呂、沸いてるよ」
「……あぁ」
「それとも、ご飯食べてからにする?」
「…………」
口数が少ない。
お風呂に入ったほうが気持ちいいのに。夕飯を食べたほうが幸福なのに。
夫は自ら、辛い立場に身を置こうとする。
そう言えば夫は、以前は専業主夫をやっていたような気がする。いつの間に仕事を始めたのだろう? どうして出かけるようになったのだろう?
一緒に家にいてくれればいいのに。一緒にいた方がきっと楽しいのに。
そんなことを考えていると、何となく夜空が綺麗に思えなくなってくるのが不思議だった。
今日も病院。診察を受け、薬をもらい、一ヶ月後の予約をする。
空を見上げる。今日の空はいつもより少しだけくすんでいる。
前と同じ、雲ひとつない空に違いないのに。
帰宅した夫は今日も暗い。またスーツを脱ぐなりデスクに直行だ。
私はまた自然の素晴らしさを教えようとした。でも、今日の空はちょっとくすんでいた。
だから私は黙っていた。
空はこれまでで一番ドス黒く見えた。相変わらずの快晴が続いているはずなのに……
何となく嫌な気分になる。何となく外に出たくなくなる。
夫が帰宅する。夫は昨日よりもさらに表情が消えている。
気分が悪い。さっさと寝てしまおう。
今日も病院。診察を受け、薬をもらい、一ヶ月後の予約をする。
あんなに美しかったはずの空がこんなにも汚いなんて……
やはり気分が悪い。早く帰って、久しぶりに家事でもしよう。
帰宅した夫は片付いた部屋と磨かれたキッチンを見ると、少しだけ表情を取り戻した。
昨日よりは遥かに顔色がいい。
でも、やっぱり彼はデスクに釘付け。だから私は眠った。
昨日の夫の表情が忘れられない。
私が家事をすることで、彼が変わったのだろうか? それはわからない。
でも、せっかくだから今日は洗濯をしてみた。
いつの間にか空に興味はなくなった。だって、こんなに灰色なんだもの。
帰宅した夫は、昨日と同じ程度には顔色がよかった気がする。デスク好きは相変わらずだけど。
でもやっぱり、私の家事が彼の何かを変えているようだ。
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帰宅しても「ただいま」の一言もない。無雑作に鞄を開き、書類を取り出し、仕事を始める。
「お風呂、沸いてるよ」
「……あぁ」
「それとも、ご飯食べてからにする?」
「…………」
口数が少ない。
お風呂に入ったほうが気持ちいいのに。夕飯を食べたほうが幸福なのに。
夫は自ら、辛い立場に身を置こうとする。
そう言えば夫は、以前は専業主夫をやっていたような気がする。いつの間に仕事を始めたのだろう? どうして出かけるようになったのだろう?
一緒に家にいてくれればいいのに。一緒にいた方がきっと楽しいのに。
そんなことを考えていると、何となく夜空が綺麗に思えなくなってくるのが不思議だった。
今日も病院。診察を受け、薬をもらい、一ヶ月後の予約をする。
空を見上げる。今日の空はいつもより少しだけくすんでいる。
前と同じ、雲ひとつない空に違いないのに。
帰宅した夫は今日も暗い。またスーツを脱ぐなりデスクに直行だ。
私はまた自然の素晴らしさを教えようとした。でも、今日の空はちょっとくすんでいた。
だから私は黙っていた。
空はこれまでで一番ドス黒く見えた。相変わらずの快晴が続いているはずなのに……
何となく嫌な気分になる。何となく外に出たくなくなる。
夫が帰宅する。夫は昨日よりもさらに表情が消えている。
気分が悪い。さっさと寝てしまおう。
今日も病院。診察を受け、薬をもらい、一ヶ月後の予約をする。
あんなに美しかったはずの空がこんなにも汚いなんて……
やはり気分が悪い。早く帰って、久しぶりに家事でもしよう。
帰宅した夫は片付いた部屋と磨かれたキッチンを見ると、少しだけ表情を取り戻した。
昨日よりは遥かに顔色がいい。
でも、やっぱり彼はデスクに釘付け。だから私は眠った。
昨日の夫の表情が忘れられない。
私が家事をすることで、彼が変わったのだろうか? それはわからない。
でも、せっかくだから今日は洗濯をしてみた。
いつの間にか空に興味はなくなった。だって、こんなに灰色なんだもの。
帰宅した夫は、昨日と同じ程度には顔色がよかった気がする。デスク好きは相変わらずだけど。
でもやっぱり、私の家事が彼の何かを変えているようだ。
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