[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 この小さくて華奢な女に負けたという事実を認めたくなかった。己を亡くしたくなかった。
 縋るように美里の口元を凝視するオレを下目に見ながら、彼女は一言、
「そうだよ」
 と、軽い調子で答えた。
 ホッと胸を撫で下ろす。思ったとおりだ。それなら負けて当然だ。オレは自己流の素人なのだから。そう考えることで、オレは自尊心を保つことができた。
 心の奥がすっと楽になる。
 未だ悲鳴を上げる内臓を手で覆い、オレはこの時とばかりに捲し立てた。
「お前は卑怯だ。それなら負けて当然だろ。素人にこんなことして、恥ずかしくないのかよ!」
 精一杯の抵抗だった。しかし美里は表情を変えない。
「それ、言い訳?」
 と、オレを見下ろしながら言い放つ。その言葉に、オレは憎悪を募らせる。
「うるせぇ! 素人相手に本気を出すのが武道家のすることかってんだよ、あぁ?」
「ううん。違うよ。最低の行為だよ」
「だったら、どうして――」
「自分に聞いてみれば?」
「っ……!」
 またしても言葉に詰まる。
 美里はすっと立ち上がり、語りかけるように口を開く。
「あなたと私のお兄ちゃんの立つ土俵は、一緒だった?」
「ぐ……」
「これは、あなた自身が望んだ土俵でしょ?」
 言いながら美里は、ちらりと自分の兄へ視線を向ける。それからくるりとオレの方へ向き直る。
 美里の脚が後ろに引かれるのが見えた。眼前に勢い付いた彼女の足の甲が見え――
「ぐあああああっ!!」
 オレの身体が弾かれたように浮く。顎を蹴り上げられたことがわかったのは、再び床に倒れ込んだ時だった。顎に強烈な痛みを感じる。
「あ、がっ……」
 口内に鉄錆のような臭いを感じ、たまらず吐き出す。床に鮮血がほとばしった。
 美里は蹲ったオレの腹を何度も蹴り上げた。重い。その衝撃はオレの身体を貫き、背中へと抜けていくようだった。彼女はオレの両手を後ろへと捻り、無数の蹴りを加えながら、
「あなたは、お兄ちゃんをこうやって何度も蹴った」
 と、静かに声を出す。突き上げる足の甲や爪先が、落ち着き始めていたオレの内臓を再び揺さぶる。
「ぐはあっ!……うあああっ!……ぐふうぅ……」
「苦しい? もっとやってあげるよ。あなたがそうしたように」
「うぐぅぅ……ぐえぇっ!……がはああっ!」
 静寂の中、オレは呻き、叫び続けた。
 美里の蹴りの嵐が止むことはなかった。

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コメント
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2008/09/20(土) 02:42 | | #[ 編集]
メッセージ、受け取りました。
どうもありがとうございました。
(リクエストについてはお受けできません。すみませんが、ご了承ください)
2008/09/20(土) 11:44 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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