[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  〜美しき女性たちの狂気〜
 部屋にひとり残される。
 慌しかったさっきまでの時間がまるで嘘のようだった。私は再び別の空間に来たように感じる。
 しかし今となっては、これが現実なのだとはっきりと自覚できる。あの老人は確かに私が殺した。それは紛れもない現実。罪の意識が、またも重い澱となって圧し掛かってくる。
 初めて会った時の、老人のあの輝くような顔を思い出す。
 ――なぜ、私はあんなことをしたのだろう。
 やはり納得できる説明は、歪んだ性癖だけなのかもしれないと思えていた。最終的には、あの素敵な老人が人間にすら見えなくなっていた。あろうことか、私がこの手で殺してしまった。
 ――あの笑顔は、もう見ることができないのだ。
 そう思うと、私の目からは再び涙が溢れた。

 気を確かにもつためには努力が必要だった。意を決して立ち上がり、子機を探す。あの老人が落としたままになっていたはずだったからだ。
 思った通り、子機は床に転がっていた。付着した血液が生々しい。
 私は子機を一度本機に戻し、あらためて子機を手に取った。しかし、いざその瞬間になると、なかなか110番が押せない。自分の弱さにあらためて落胆する。
 ――私はこんなにも弱い人間なんだ。
 こんなに大切な時だというのに、肝心の私の指は硬直しきっていた。

 とにかく心を落ち着かせる必要がある。
 それが言い訳だということは十分わかっていた。しかしこのままでは、言葉さえもロクに話せないだろうということも自覚していた。
 気の重さを紛らわそうと、震える指で男が置いていったパンフレットを手に取る。
 ふと、あの男の最後の笑みを思い出す。やたらと気にかかっていたのだ。
 彼はあの老人を高く評価していた。確かに、命を懸けてまで勧誘を行うなど、並大抵の意志で出来ることではない。しかし今となっては、その誘いに応えることもできない。私は殺人者。警察に行くべき人間なのだから……
 嗚咽を漏らしながら、私は手にしたパンフレットをパラパラとめくった。
 その時、パンフレットの隙間から一枚の金色のカードが落ちた。あの男が挟んでいったのだろうか。
 私はそのカードを拾った。会員カードのようだった。
 それを見た瞬間、私の涙は一気に吹き飛んだ。その代わりに、腹の底から沸々と笑いが込み上げてくる。
 手の震えは完全に消えていた。私は早速電話をかけた。
 もちろん、グッドライフへだ。
「先ほどは、ありがとうございました。喜んで入会させていただきます」
 そう言いながら私は、カードに印刷された顔写真を見つめた。

 あの老人も、会員だったのだ。
 先ほどの男の「彼の意志」という言葉の意味を、私はようやく、正確に理解した。
 そのカードには、受講中の講座が記載されていた。

 『S女様に殺されたいM男のための実践講座』



END

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コメント
この記事へのコメント

すごーい!
グットライフ!
たしかに実践です(笑) いやー、じいちゃんでもあるのかなあーと考えてしまいました!
サスペンスな感じで
なるほどーっていった結末でした(^O^)/
しかしストーリー性に富んでますね★
楽しかったです!
2008/08/14(木) 02:27 | URL | あゆみ #-[ 編集]
Please...involve next novel with lots of 腹擊 and 吐血 please!
2008/08/14(木) 13:04 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
お二人様へ。
>あゆみさん
こんばんは。ご無沙汰しています。いつも素敵なコメントをありがとうございます。
楽しんでいただけて、すごく嬉しいです。言われてみれば、確かにサスペンス風ですね(笑)
「ストーリー性重視」をモットーにしているので、お言葉が大変身に沁みます。
毎度、身に余るお褒めの言葉を頂き、感謝しています。本当に励まされます。
まだまだ暑い日が続くようですね。どうぞご自愛くださいませ。


>名無しさん
Good evening. When you give the comment, I become happy.
You ardently read the story. The feelings of you are very glad.
I love "belly punching" "vomit blood". I get excited when those words are heard.
However, the tendency to the next story is not taught.
Hereafter, please look at my site again. And, please feel free to comment.

こんばんは。コメントを下さり、ありがとうございます。
熱心にお読みくださったのですね。そのお気持ちがとても嬉しいです。
「腹責め」も「吐血」も私の嗜好のドツボです。その言葉を聞いただけでゾクゾクします。
ただ、やはり次作の傾向については、まだ何とも言えませんが。
今後も、当サイトをよろしくお願いいたします。また、お気軽にコメントしてくださいませ。
2008/08/14(木) 22:21 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
Cool!

Sorry my Japanese is bad. Just had an idea: Schoolgirl abuses schoolboy's stomach (腹責) until he 吐血 BECAUSE he does not tuck in his uniform shirt! (schoolgirl likes to be neat)
2008/08/15(金) 00:15 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
Thank you for your idea.
Please don't apologize. Without reservation, please write in English.
You might have the SM preference of "Clothed Females and Naked Males".
(The Japanese calls it "CFNM". I don't understand the origin of the term. )
It seems to be a term that means the sexual preference in the relation between the clothes woman and an undressing man.
Slave's man and mistress. His belly in the defenceless is attacked by the woman. A man is attacked for a long time until blood is vomited. Is such a scene a favorite?
The idea is different though the scene like CFNM might be set also by this site.
The basic importance is violence and a cruel act. The shame attack is an extra. Please understand it.

謝らないでください。日本語が苦手でしたら、英語でのコメントで全然構いませんので。
あなたにはSM的な"Clothed Females and Naked Males"嗜好があるのかもしれません。
(日本では、それぞれの頭文字から「CFNM」と称されます。発祥元はよくわかりませんが)
着衣女と脱衣男との関係性における性的倒錯を意味する用語だそうで。
無防備な隷属男の腹は、女支配者から容赦なく責められる。吐血するまで、延々と暴行を受ける。そんな場面がお好みですか?
当サイトでもCFNMのような場面設定をすることがありますが、理念は違います。
基本的には暴力・猟奇的行為主体。羞恥は大抵おまけ程度ですね。その点、ご理解頂ければと思います。
2008/08/15(金) 09:30 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
I don't like naked male. No shame. Just violence and 吐血.
2008/08/15(金) 16:45 | URL | 名無しさん #-[ 編集]
If you enjoy the story, it's glad.
I'm sorry. It has understood.
I seem to have misunderstood the meaning of the talk.
I like violence and the vomit blood scene. I think your preference to look like mine.
However, I value the content of the novel. Therefore, it's insufficient only to write violence and the vomit blood scene.
It would be greatly appreciated if there is a story that can be enjoyed. I'll wait for the next visit.

そうですか。それは失礼いたしました。
私の勘違いです。どうやら話の内容を取り違えてしまったようで。
でしたら、あなたの嗜好は私自身のものに極めて近いのかもしれませんね。私も大好物ですので。
ただ、私は小説の内容自体も重視していますので、単に暴力や吐血シーンを書けばいいというわけにはいきませんが。
楽しんでいただける作品があれば幸いです。今後も、どうぞお付き合いくださいませ。
2008/08/15(金) 20:47 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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