[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 驚いた。しかし不思議と恐怖心はなかった。
 物乞いの本性が見えたような気がして、私は逆上するそいつとは裏腹に、どんどん冷静になっていった。そいつはどもりながら感情を顕わにする。
「こ……このクソ、クソ女が!」
 信じられなかった。年老いた人間からそんな下品な言葉が出てくるなんて。最初の柔らかな印象など、私の幻想だったのではないかと思えたほどだ。
「し、したっ……下手に出てりゃ、い……いい気になりやっ、やがって!」
 反旗を翻したこの物乞いを、私は心底軽蔑した。
「ちょっと。暑苦しいんだけど」
「ば、ばっ、馬鹿にしてんのかこ、この女はぁ! えぇ!」
「凄んでも怖くないし。それにあんたさ、誰に口答えしてんの?」
 私にとって、もはやこいつは畜生だった。餌欲しさに欲求を剥き出しにしている雄豚だ。涎を垂らしながら手の届かない餌にしつこく纏わりついている。そんな家畜が、人間の私に対して牙をむくなど、絶対に許せない行為だと思った。
「お、お……お前だよぉ、お、おめえ! わしをナメくさ、くさ、りおって!!」
 そう言って豚は手にしたナイフを振り翳す。
 ギロリと豚を睨みつける。そいつの表情が少しだけ怯むのがわかる。その瞬間、私は豚の、ナイフを手にした方の腕をがっちりと掴んだ。思った以上に、豚は非力だった。それでも豚は感情に任せてナイフを私に突き立てようと力を込めている。
「こ、こ、ころして……して、やるぅあ!」
 激情に身を任せた豚は面倒だ。「はぁ」とため息をつき、私はそいつの腕を背中の方へと捻り上げた。
「ぐぁ、あぁ……が……」
「豚が物を持とうなんて、おこがましいんだよ」
 言いながら、私はそいつの顔面に思いきり拳を叩き込んだ。躊躇いは無かった。
 ナイフが飛んだ。豚の手から離れ、フローリングの床に金属音を立てて転がる。豚もまた床に転がり、顔を押さえながら身をゴロゴロと転がしていた。そいつが転がる度に、鼻血が床を汚す。
 いちいち余計な掃除の手間を増やすこの豚に憤りを覚える。
「ぐああああっ!……ひぃ……う……ぎゃあああっ!」
 部屋に雑音が響いた。
 随分と大袈裟な声を上げる家畜だ。私は転がる豚の腹を踏み付けて煩わしい動きを押さえる。
「ぐぅっ……」
 少しおとなしくなる。その腹にさらに体重をかけてみる。踏み躙ってみる。
「がはっ!……あ……。あぐあああぁっ!」
 ……どうやら豚でも痛みや苦しみは感じるようだ。そいつは喉の奥から汚い声を必死で絞り出していた。その姿を見ながら、私はまた不思議な感覚に囚われる。これが弱い者いじめというものの楽しさなのだろうか。それとも別のものなのだろうか。
 ただ、私がこの行為に快感を得ているということだけは、どうやら事実らしかった。

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コメント
この記事へのコメント
老人の本性が表れると同時に、
主人公の女性の本性も表れてきたようですね。
続きが楽しみです。
2008/08/03(日) 23:29 | URL | SR #bMUbTW1E[ 編集]
こんばんは。
SRさん、ご無沙汰しています。暑い日が続いておりますが、調子はいかがですか?
いつも作品についてのご感想を、ありがとうございます。
やはり楽しみにしてくださると、やる気が湧いてきますね。
本作では女性としての立場から、心情とその変化を重視して執筆しています。
さすがですね。気付いていただけて嬉しいです。
今回も、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
2008/08/04(月) 18:56 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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