[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 俯いたまま美里は声を絞る。
「あ、あの……ダブルエスって……?」
 その言葉を最後まで聞くことなく、黒木は言葉を重ねる。
「サヤカとサキのことだよ、このボケが! あいつらのやってること、お前もいつも見てんだろが!」
 高岡が「惚けんなよ!」とさらに彼女を威圧する。他の男子たちも厳しく彼女を睨みつけていた。
 彼女は困惑した表情で、疑問を震える口から漏らす。
「……知ってます。でも、それと私と、あの……どういう関係が?」
 しかしその言葉は、却って男子たちの怒りに火をつける結果にしかならなかったようだ。
 群集がさらに大声を上げる中、先ほど拳を壁に叩きつけた宮田が冷静な声で彼女に告げる。
「見せしめだよ……。この意味、分かる?」
 卑猥な含み笑いを浮かべながら、彼は美里の頭をポンポンと軽く叩く。その言葉を聞き、美里は強張った表情のまま身を硬くした。
「いつもの俺たちの痛み、味わってもらうからな。」
 と、黒木。美里は今にも膝から崩れ落ちてしまいそうなほど震えていた。
 そこへ再び宮田が口を挟む。
「……と、言われると怖えよな? そこでだ……」
 その言葉を機に、男子たちは一斉に身の毛もよだつような嫌らしい微笑を零し始めた。
 宮田は言葉を続け、美里に取引をもちかけた。彼女が告げられた内容は、彩香と紗希の卑猥な写真を撮影してくるというものだった。しっかりと顔が写っていることを条件として提示された。


 紗希がぐいと彩香の手を引く。
 耳をそばだてるあまり、彩香が校舎の陰から身を覗かせてしまいそうになっていたからだ。
 彩香が小声で問う。
「ねえ、今の聞こえた? あいつら、何て言ったの?」
 紗希にはその言葉がしっかりと聞こえていたようだ。しかし彼女は彩香の問いには答えず、依然としてその様子を黙って見ているだけだった。


「間違っても奴らにチクったりすんなよ。」
 そう言って宮田はようやくその拳を校舎の壁から離す。同時に、黒木も美里の顎から手を放した。宮田は「分かったら行け」と言い放つと美里に背を向ける。他の男子たちも口々に捨て台詞を吐きながら、ぽつりぽつりと教室に向かって歩き始める。
 その時、ふいに美里が口を開いた。
「……嫌です。」
 思わぬ言葉に、全員の視線が再び美里へと注がれる。耳を疑ったのか、男子たちはざわめく。
 美里は先ほどまでとは打って変わり、毅然とした態度で男子たちを見つめていた。
「今、何つった? あ?」
 顔を近付け、宮田が威嚇する。しかし、美里の表情が変わることはなかった。

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