[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  〜美しき女性たちの狂気〜
 意味深な彼女の仕草に、俺は胸を穿られるような気持ちがする。俺は何のために彼女のタバコを? その答えは俺自身にもはっきりとは分かっていなかった。ただ、その時の俺に不純な気持ちがあったことはどうしても否めなかった。しかし、ここでそれを認めてしまってはいけないのだということも十分承知していた。
 大きく息を吐いて呼吸を整え、俺は努めて冷静に言葉を返した。
「……別に。意味なんてないですよ。ただ、ポイ捨てが大嫌いなだけで。」
 彼女は俺を見下ろしたまま、じっと俺の目を覗き込んでいた。俺の額にじわりと脂汗が滲んでくるのが分かる。しかしここで目を逸らす訳にはいかない。彼女はそんな俺の様子を見ながら、口を開く。
「そう。ゴミ拾いが趣味なのね。いい子ね。」
 彼女の「いい子」という言葉の響きに何故か心を刺激される。俺は何とか誤魔化そうと必死だった。
「……好きでやってますから。落ちてる物は何でも拾いたくなるんです。」
 念を押したつもりだった。しかしその言葉を聞いた彼女は笑顔を消す。
「何でも……ね。ふーん……」
 ポツリと呟く。俺はたたみかけるように言葉を連ねる。
「そうです。あなたこそ、そんな意味のないことを聞いて……」

「――ふざけるな。」

「……っ……」
 彼女の低く鋭い罵声が俺の胸を貫く。
 俺は全身に冷水を浴びせられたような感覚を覚えた。ビクッと身体を震わせる。彼女の言葉の意味が分からず、俺は鼓動を大きく高鳴らせる。だからと言って動揺を見せるわけにはいかなかった。
 彼女の眼光は一際鋭くなり、その表情には恐ろしいまでの殺気が感じられた。
 俺はあくまで惚けて見せようと、さらに言葉を放とうとした。しかしそれは叶わなかった。
 それは、彼女の手に握られていたものに見覚えがあったからだった。スチールの空き缶だ。コーヒーのラベルがうっすらと見えた。その瞬間、俺の全身が総毛立った。
「……どうして、これは拾わないの?」
 彼女の言葉が俺を抉る。間違いない。見られていた。俺はさっきコーヒーの空き缶を思いきり蹴ったことを思い出し、完全に返す言葉を失った。
「ゴミ拾いが趣味なんて、ウソ……」
 言いながら彼女はその空き缶を無造作に自分の足元に放り、パンプスで踏み付けた。グシャッという音とともに缶が潰れる。その缶を彼女はさらに勢いよく何度も踏み付ける。グリグリと踏み躙る。やがて空き缶は缶の様相を失い、小さなスチールの塊と化した。
 俺は自分を正当化する術を完全に失った。それどころか、彼女が缶に足を振り下ろしたり踏み躙ったりする様子を見ながら、俺は興奮していたのだ。未だ大きく膨れ上がったままの陰茎は、ズボンの中からビクンビクンとその存在を主張し続ける。
 やがて彼女はそのスチールの塊をヒールの先で突き刺し、そのまま俺の陰部へと押し当てた。身体が大きく反応する。缶の付いたヒールを股間にぐいと押し付けられ、俺はたまらず喘ぎ声を漏らす。
「発情してるんでしょ? 私の破壊を見て、さ……」
 そう言って彼女は再び笑顔を見せると、「ふふ」と笑った。それは、俺のもっていたちっぽけな抵抗感や拒否感、正義感というものの数々を悉く奪っていくものだった。

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