[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 内臓を鷲掴みにされたような感覚が、絶えずオレを襲う。
 オレは茶髪女が手にしたナイフに酷く怯えた。いや、きっとオレは、あの女の存在そのものに対して恐怖心を抱いていたのだろう。身体の震えが止まらない。
 女は間もなくオレの目の前にまで迫ってきた。立ち止まり、下目遣いでオレを見下ろす。顔だけを上げたオレは、女から視線を逸らすこともできず、ただその瞳をじっと見つめていた。
「君は私に調教されたい? それとも……」
 先ほど女の口から聞いた言葉を思い出す。『……ここで死にたい?』
 ――殺される……。殺される! 怖い……。怖い!
 そんなオレの心を見透かしたかのように、女は口元を弓なりに曲げる。「お子様にはまだ早いか」と小さく呟くと、女はオレに向かってナイフを思いきり振り下ろした。
 恐怖心がピークに達し、瞬時に閉じた目はしばらく開けることができなかった。身体は一層ガクガクと震え、手足のどこにも力が入らない。腰も完全に抜けてしまっていた。
 くすくすと笑う声が聞こえ、オレはそっと目を開ける。見ればオレの股の間すれすれの地面に、ナイフは深く突き刺さっていた。万が一それがオレの陰部を貫いていたらと思うと背筋が凍る思いがした。
「これが恐怖。」
 女はさらりとそう言った。視線をボブカット女の方へと向け、さらに言葉を続ける。
「君があの子に与えようとしたものだよ。」
 ボブカット女は大木を背にして、小さく座り込んでいた。
 オレには返す言葉が見つからなかった。
「そして君の心はこのナイフと同じ。それじゃダメ……」
 女がオレに顔を寄せる。唇が触れてしまうのではないかと思うほどの距離だった。自分の顔が火照っていくのが分かる。胸の奥が刺激されるような感覚。理性の全てが吸い取られていくようだった。魅惑的な瞳に惹きつけられ、オレは思わず自分の身を女に預けてしまいそうになる。
 ……と、その時、一際大きな叫び声がオレたちを包み込んだ。
 洋介さんだった。
 彼はふらつく身体に鞭打ちながら、必死で立っているような状態に見えた。腫れ上がった顔は真っ赤に染まっている。しかし彼の目には、それを覆い隠してしまうほどの殺意が感じられた。
 オレは思わず身震いをする。
 茶髪女は瞬時に反応し、視線を洋介さんへと移して立ち上がる。女は彼の様子を確認すると同時に、座り込んでいるオレの股間に突然、強烈な後ろ蹴りを見舞った。踵が睾丸に喰い込む。
「ぐぅ……あ……」
 衝撃から苦悶の声を上げる。女はふり返り、再度蹲りそうになるオレの髪を掴んだ。持ち上がったオレの顔に瞳を近付け、じっと覗き込みながらくすりと笑う。そして柔らかな口調で言った。
「痛い? それが君への罰よ。そこで寝てなさい。」
 女が髪を放すと同時にオレは身体を丸め、陰部を押さえて悶絶した。女の言う通りに気を失うことができれば、どんなに楽なことだろう。しかしオレの内部を抉るような苦痛は、決してそれを許してはくれなかった。
 意識が朦朧とする。しかしオレは何故か、これから起こる出来事をしっかりと見届けなければいけないと感じていた。これを義務感と言うのだろうか。何かそういったものに動かされ、オレは苦悶を続けながらもじっと、洋介さんに毅然と向かっていく女の後ろ姿を見つめていた。

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コメント
この記事へのコメント

わかりましたっo(^-^)o

毎日 こっそり 読ませていただきます★

そして、 おおっ!!

こっ


これは!!


な ときは、コメントばりっとさせていただきます(笑)!!
2008/03/28(金) 00:48 | URL | あゆみ #-[ 編集]
有難うございます。
あゆみさん、こんばんは。いつもこうやってコメントを頂けることを、大変嬉しく思っています。
ただ、何しろ当サイトはほぼ毎日更新していますので、このペースに付き合ってコメントを頂いていては、おそらくあゆみさんご自身が疲れてしまうと思います(笑) それでは申し訳ないので。
どうぞご無理をなさらず、ご自分のペースで気軽に書き込んでくださいね。
こっそり読んでいただけるだけでも、私としてはとても嬉しいことですから。
そして「こっ、これは!!」な時にばりっとコメントを頂ければ、その時は私もまた舞い上がって喜びます(笑)
今後もいつでも覗きに来てやってください。またこちらからも遊びに行かせていただきますね。
2008/03/28(金) 01:30 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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