[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 茶髪女はオレへと向けていた視線を、再び洋介さんへと戻す。
 その時の洋介さんの表情に、オレはどこかぎこちない違和感のようなものを感じた。
 洋介さんはオレが意識を取り戻した――かのように他人からは見える――ことを確認すると、態度を一変させた。少し落ち着いた声で、女に小さく呟く。
「……悪かったよ。」
 その声にはわずかな震えが感じられた。しかし洋介さんには、先ほどまでの取り乱した様子は無くなっていた。オレの知っている洋介さんのたくましさが蘇ったような気がした。きっとオレの心の叫びが届いたに違いない。そう思うと、オレはこんな状況下でも喜びの表情を隠すことができなかった。洋介さんのプライドを再び呼び覚まさせた。自己満足だとは分かっている。ただそれでも、オレは今日初めて、自分自身を肯定することができた気がした。
 茶髪女が洋介さんをじっと見つめながら口を開く。
「……それで?」
 無感情な言葉。女はこのまま終わりにする気は無さそうだった。それはもちろんオレたちにとっても同じことだ。こいつには、オレたちに逆らったことを後悔させてやる必要がある。
 オレは再び気持ちを奮い立たせ、身体を持ち上げる。しかし女から受けたダメージは思った以上に大きく、オレは腹を押さえ、膝を地面についてしまう。情けない。しかし、今のオレには自信が溢れていた。何と言っても、今のオレにはあの洋介さんがついているのだから。
 洋介さんは小首を傾げ、オレに視線を向ける。そして端然とした口調で言葉を発した。
「あいつが責任を取る。それが下っ端の役目だ。」
 その言葉はオレの耳にもはっきりと聞こえた。続けて聞こえてきた言葉はさらに小さかったが、オレにはどんな言葉よりも大きく、重く聞こえた。
『だから俺は見逃してくれ。な?』
 ……オレは脱力し、無意識に大きく項垂れていた。
 洋介さんへの複雑な感情は、次第に失望感へと変わっていった。言いようのない負の感情が、オレの中でめまぐるしく渦巻く。目を覆う涙を拭い、オレは顔を上げて洋介さんをじっと睨みつけた。
 洋介さんの表情はあっけらかんとしたものだった。それに対し、茶髪女の瞳の先は鋭くつり上がっていくように見えた。恐ろしく冷酷な女の瞳の輝きが、オレの目に焼きついた。
 女は唇を噛むような仕草を見せた後、静かに洋介さんに言葉を返す。
「そう……。」
 冷静に答えながらも、女は腕を緩める様子はなかった。
「ぐ……かはっ……ちょ……」
 みるみるうちに洋介さんの顔は真っ赤になっていく。女は身体をくるりと反転させ、本格的にチョークスリーパーをかける。洋介さんはやがて白目を剥き、口の端から泡を吹き始めた。女が手を放すと、洋介さんはその場にドサリと崩れ落ちた。うつ伏せで腰だけを浮かせたような格好で、洋介さんはピクピクと痙攣を始めていた。
「どうやら死にたいらしいね。」
 そう言い放った茶髪女の口元には笑みが零れていた。洋介さんは意識こそ何とか保っているようだった。地面を這い、必死で女から遠ざかろうとしている。しかしその動きは微々たるものだった。
 そんな洋介さんの無様な姿を、女は冷たく見下ろしていた。

Back | Novel index | Next
コメント
この記事へのコメント

毎日の更新がたのしみでーす!

ドキドキの心境ですねー。

想像してしまいますo(^-^)o

次はどうなるんやろー?って★
また 明日まで まっとかなですね(笑)

まってます(^O^)/
2008/03/25(火) 00:34 | URL | あさみ #-[ 編集]
いつも励まされています。
あさみさんはいつも嬉しいお言葉を下さいますね。本当に有難うございます。
毎日ご覧いただき、そして更新を楽しみにしていただき、大変光栄に思っています。
作者にとっては、やはり読者の方の声が一番の活力になりますので。
ちなみにこの作品は「女子高生シリーズ」の続編なのですが、そちらはお読みいただいてますでしょうか。
もしまだであれば、そちらも併せてお読みくださると、より楽しめるかと思います。
次話はまた明日の更新になります。しばしお待ちくださいませ。
2008/03/25(火) 03:04 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]


もっちろん、すべてさかのぼって、読ませていただきました!

全て とても 素晴らしいんですが、 あたしの 大好きシリーズは、 ガーディアンシリーズです!o(^-^)o

あれは、長編で、 内容が好きです! 男女の心情とか 葛藤とか、よく ああいうものを書けるなー と とても関心しちゃいます!

ホント 感性豊かですねっ★

あたしも 毎日ブログしてますが、文章力が!!(笑)

しかし、読むひとが、楽しんでくれているみたいなので やってます(笑)

しかし、今日の零時すぎないと 続きが読めないのねーん(笑)

楽しみに、布団にくるまりながら、待ってます!o(^-^)o

2008/03/25(火) 10:10 | URL | あさみ #-[ 編集]
感無量です。
すべての作品をご覧いただいてたんですか! それは大変失礼いたしました。
作者冥利に尽きます。本当に有難うございます。
『ガーディアンセンター』を気に入っていただけたようで、とても嬉しく思いました。
拙作の数々に加えて感性や文章力までお褒めいただき、何とも恐縮する他ありません。
喜びのあまり先ほどちょっと死にかけましたが、滅相もないことです。まだまだ勉強中の身ですので。
あさみさんはブログを運営されているんですね。SM関連でしょうか? ぜひ拝見したいところですね。
続きは本日深夜のUPになります。すみませんが、もうしばらくのお待ちを。
2008/03/25(火) 17:53 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
私、あゆみって言います(笑)
あさみって名前はなんとなく好きでして(笑)

あと、とっても 言葉遣いが丁寧ですね!

あたしには真似できないです(>_<)

わたしの 日記みていただけますか?

SMとかやないで、普通に日記かいてますo(^-^)o

では、そっと のぞいてみてください(笑)


ん? アドレスが送れないです。 ちょっとまってください。
2008/03/25(火) 23:29 | URL | あゆみ #-[ 編集]
申し訳ありません。
以前コメントを下さったあゆみさんと同じ方なのでしょうか。
腹パンチが好きだとおっしゃっていましたが。

それから、すみません。
現在スパム防止のため、URLは貼れない設定にしてあるんです(汗)
URL頭文字の"h"を抜いて、"ttp"から記入していただければ、投稿可能です。
お手数をおかけします。よろしければ、ぜひご投稿ください。
また、公表したくない場合はメールフォームをご利用くださいませ。
2008/03/25(火) 23:51 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
ttp://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=ayugon0704

そうです(^O^)/あゆみです!あさみってのは、ただ、なんとなく使ってました(笑)

あゆみです! どうですか?みれますか? あと、あたしがパンチが好きなのは、内緒ですよっ(>_<) 変なやつって思われるから(笑)
2008/03/26(水) 06:50 | URL | あゆみ #-[ 編集]
サイトのご紹介、有難うございます。
同じ方だったんですね。了解しました。
ご投稿、有難うございました。ちゃんと見られましたよ。
早速、そっと覗かせていただきました。
後ほど、あらためてお邪魔させていただきます。
ご迷惑にならないよう、書き込む際は別名を使いますね。
もちろん、そちらで嗜好について話すような野暮な真似はいたしませんので(笑)
2008/03/26(水) 19:50 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。