[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 茶髪女に与えられた苦痛によって、オレはやがて動くことができなくなった。涎を垂らし、股間と腹を押さえ、ぐったりと横たわっているのが精一杯だった。
 オレと茶髪女のやり取りの一部始終を見ていた稔さんと洋介さんの目には、明らかにオレへの侮蔑が込められている。自分の不甲斐なさに、オレは心底呆れかえった。
 ――あんな女一人に……くそぉ……くそおっ!
 心の叫びは声にならなかった。やがて洋介さんの怒声がオレへと飛んできた。
「全く、使えねえヤツだな。」
 その言葉が胸に深く突き刺さる。オレの目からは、悔しさから涙が込み上げてくる。それに追い討ちをかけるように、稔さんが言い放つ。
「放っとけ、洋介。それより、ちゃんとそいつ見張っとけ。」
 洋介さんは悪びれない表情でそれに応え、再度ボブカット女をしっかりと押さえつける。
 ボブカット女は、依然として大きく表情を変えることはなかった。
 オレは、自分がこの世で一番みっともない人間のように思えた。女一人に負けた上、尊敬する稔さんや洋介さんからも見放されてしまった。
 ――もうオレには……何も無い……
 空しさが込み上げてくる。
 気力の全てを失ったオレは、涙で霞む目でその後の行く末をただ見ていることしかできなかった。
 稔さんは肩や首、腰と、全身をほぐすように動かすと、すっと構えの体勢を取った。隙など微塵も感じさせない、恐ろしいほどの威圧感。対する茶髪女の方は、髪を手で梳きながらその場にただ突っ立っているだけだった。時々、唇を舌で舐め回すような仕草をする。
「悪いな。女でも手加減はなしだ。」
 稔さんのその言葉を聞き、茶髪女は鼻で笑う。
「手加減なんかしたら、あんたが死んじゃうよ。」
 女の挑発的な言葉に稔さんは怒りを顕わにする。しかし女は、稔さんのその様子に動じる素振りなど全く見せなかった。涼しい顔で口元に笑みを浮かべている。
 ――この女……
 オレは倒れ込んだまま、そのピリピリとした緊張感の漂う光景から目が離せなくなっていた。
 最初に動いたのは、稔さんだった。
「死ねや!」
 稔さんが茶髪女に向かってナイフを振るう。女はすかさずしゃがみ込む。
 ……そのあっという間の出来事は、速すぎてオレにはよく見えなかった。
 気が付くと稔さんの顔面は醜く歪んでいた。ただ、女の履いたローファーが稔さんの顔面に鋭く喰い込んだ。その瞬間だけは、オレの印象にくっきりと残っていた。まるで撮影した写真のように……
「ぐぎゃあぁ!!」
 稔さんの叫び声は間もなく聞こえてきた。
 女の放ったハイキックは強烈だった。稔さんは顔から血を撒き散らしながら宙を舞い、やがてドサリと地面に突っ伏した。ナイフは稔さんの手を離れ、遠くへと転がっていった。
 女は冷静な面持ちで、ローファーに浴びた返り血を足を振って払った。

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