{
2007/03/07(水) }
俺はやはり許すことができなかった。
この高校に転校して初めて知った異様な世界。
クラスを仕切る優美子の存在。
彼女に怯え、見て見ぬふりの姿勢を貫く担任教師。
あからさまな男性蔑視社会……
これまでいろいろな男子が彼女を抑えようとしたらしい。
どこにでもいる不良グループ。太田、影山、田添、山崎……
ケンカなどとは全く無縁な俺ですら、名前は聞いたことがあった。
大物番長……などと言ったらその古臭さに笑われるかもしれない。
しかし彼らは確かに秩序を維持していたのだろう。
少なくとも、こんな希望のない学校生活より……
――どうしてだ?お前らに何があったんだ?
どうして優美子に対して敬語なんだ?
どうしてそんなに怯えているんだ?
どうしてそんなに……まるで飼い慣らされた犬のように……
どうして?……どうして……
俺はそれでも自分の中の「正義」に忠実になれたことを誇らしく思い、遠くの空を見つめながら微笑むことができた。
「竜崎、いつまで自分の世界に入ってるんだ?」
「あぁ、すまない……ちょっとな。」
声をかけてきたのは小倉だった。
「なぁ、俺たちがしたこと、間違ってないよな。」
不安げに語る藤村。
こいつらも物好きなやつだ。大して信念があるわけでもないのに、俺の後を金魚の糞みたいにいつもいつもくっついてくる。
こんな恐ろしい時間を、俺と共有することになったことに後悔はないのだろうか。
――いや、ここは正直に言わなければならない……
俺はこいつらがいるから、この時間の中でも平静を装い、自分の世界に浸ることすらできた。
お前らのおかげで、俺はまだ理性を保っていられる。
「ありがとな。」
俺は二人に聞こえないように、そうつぶやいた。
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この高校に転校して初めて知った異様な世界。
クラスを仕切る優美子の存在。
彼女に怯え、見て見ぬふりの姿勢を貫く担任教師。
あからさまな男性蔑視社会……
これまでいろいろな男子が彼女を抑えようとしたらしい。
どこにでもいる不良グループ。太田、影山、田添、山崎……
ケンカなどとは全く無縁な俺ですら、名前は聞いたことがあった。
大物番長……などと言ったらその古臭さに笑われるかもしれない。
しかし彼らは確かに秩序を維持していたのだろう。
少なくとも、こんな希望のない学校生活より……
――どうしてだ?お前らに何があったんだ?
どうして優美子に対して敬語なんだ?
どうしてそんなに怯えているんだ?
どうしてそんなに……まるで飼い慣らされた犬のように……
どうして?……どうして……
俺はそれでも自分の中の「正義」に忠実になれたことを誇らしく思い、遠くの空を見つめながら微笑むことができた。
「竜崎、いつまで自分の世界に入ってるんだ?」
「あぁ、すまない……ちょっとな。」
声をかけてきたのは小倉だった。
「なぁ、俺たちがしたこと、間違ってないよな。」
不安げに語る藤村。
こいつらも物好きなやつだ。大して信念があるわけでもないのに、俺の後を金魚の糞みたいにいつもいつもくっついてくる。
こんな恐ろしい時間を、俺と共有することになったことに後悔はないのだろうか。
――いや、ここは正直に言わなければならない……
俺はこいつらがいるから、この時間の中でも平静を装い、自分の世界に浸ることすらできた。
お前らのおかげで、俺はまだ理性を保っていられる。
「ありがとな。」
俺は二人に聞こえないように、そうつぶやいた。
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