[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 ――怖い。
 その感情だけが、俺の身体中をじわじわと蝕んでいった。
「どうして差し上げましょうか……」
 丁寧な言葉遣いの裏に隠された目の前の女の本性を、俺は既に知っていた。怯える俺を見つめる瞳が他にも二つ。彼女たちもまた、俺に身動き一つ与えないほどの威圧感をもって俺に迫っていた。
「存分に苦しめて……」
「楽しそうですわ。」
 三人とも、口元には笑みが零れていた。
 綺麗な顔立ちに抜群のプロポーション。清潔感のある正装。美しく伸びた長く白い脚を、薄いストッキングが包み込んでいた。とにかく美人である。それらは皆、三人に共通して言えることだった。
 しかし俺は、そんな彼女たちが恐ろしくて仕方がなかった。
 今、彼女たちが俺に向けているのは、あくまで本能的な感情。例えるならそれは、猫がネズミを弄ぶ時に見せるようなものと同じ。報復という名の大義名分を得た、集団心理。
 俺が犯してしまった過ちと、それに対する報復。その因果関係を見事に再現するように、彼女たちの瞳はギラギラと輝いていた。
 一歩前に出た女は、項垂れた俺の顔を覗き込むように頭を傾げる。
「性欲があるからいけないんです。」
 俺はその言葉の意味をすぐに理解することはできなかった。
 女が言葉を続ける。
「源流を絶ってしまえば、こんな過ちは犯さないでしょうね。」
 そう言って女は声を上げて笑った。後ろにいる二人の女もその言葉につられるように高い笑い声を上げる。そして、三人の瞳はまるで獲物を狙う肉食獣のように鋭くなった。
 背筋が凍りつくのを感じる。
 俺はとっさに走り出していた。この狭い密室の中、扉まで辿り着くのは一秒あれば十分だった。しかしその扉にはしっかりと鍵がかかっていた。それはカードキーが必要なタイプのものだった。
 必死だった。
 俺は扉に体当たりをしようと、扉から少し離れて身構える。次の瞬間、目の前が真っ暗になるのを感じた。俺はその場に声もなく崩れ落ちる。
 内臓を直接嬲られているような鈍痛が、後から俺に襲いかかってきた。
 目の端に映ったのは、女の持ち上げた足。ヒールの爪先で、睾丸を思いきり突き上げられたらしいことはすぐに分かった。女が誇らしげに、その爪先を遊ばせるように左右に動かしていたのだから。
「どこへ行かれるおつもりですか?」
 ようやくその足を地に着けた女が冷ややかな声で問う。彼女は不敵な笑みを浮かべていた。しかしその瞳は相変わらず鋭く、決して笑ってなどいなかった。
 俺には彼女の質問に答える余裕など到底なかった。

「お楽しみはこれからですよ。」

 女の言葉が、俺の耳に木霊した。

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コメント
この記事へのコメント
はじめまして。テンテンと申します。
以前の100,000ヒット記念の投票に数回投票させていただきました。
リクエストに応えて書くのは大変であると思いますが、無理をなさらず頑張ってください。
2008/02/25(月) 01:41 | URL | テンテン #mQop/nM.[ 編集]
いらっしゃいませ。
テンテンさん、こんばんは。初めまして。丁寧なコメントを頂き、大変嬉しく思います。
リクエストにご投票下さっていたんですね。その節はご協力、本当にありがとうございました。
テンテンさんのご希望に添うテーマでしたでしょうか?
今回の作品に、楽しくお付き合いいただければ幸いです。
温かいお言葉が大変励みになります。本当にありがとうございます。
よろしければ、今後もぜひお気軽にコメントしてください。
2008/02/25(月) 02:22 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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