[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 結衣は怯えた表情でその場にへたり込む。俯き、力なく蹲っていた。田中はハンドガンを手に、ゆっくりと結衣に近付いていった。
「よしよし、いい子だ。」
 田中はさらに近付くと、再び銃を小脇に抱えて蹲る結衣の前にしゃがみ込んだ。
 その時だった。
 結衣は田中の抱えたハンドガンを瞬時に掠め取り、その勢いでクルリと反転して田中の脳天に踵落としを喰らわせた。
「ぐあっ!」
 短い叫びとともに、田中が膝をつく。結衣はすかさず後ろに下がり、距離をとる。
 竹内は一瞬の出来事に、何が起こったのか理解することができなかった。
 パン、パンとハンドガンの音が行内に鳴り響いた。
 竹内は反射的にその身を屈める。しかし、彼女が狙った先は彼らではなかった。
 パラパラという音と共に何かが崩れる音がした。竹内はとっさにそちらの方を向く。その先には、壊れた防犯カメラらしきものがあった。
 ――この女……いや、まさか……
 竹内は脳裏を掠めた直感を否定しようとした。彼女の撃ったいくつかの弾丸は偶然とは思えぬほど、正確に全ての防犯カメラを捉えていたのだ。
 結衣は先ほどの怯えた様子とは打って変わり、恐ろしいほど落ち着いているように見えた。その瞳は、冷たく光っているように思えた。
 一方、田中は怒り狂っていた。倒れていた田中が身体を起こす。その顔は鼻から出た血で染まっていた。蹴られた頭を押さえ、結衣にじわじわと近寄っていく。
「……てめぇ……何してくれてんだ、コラァ!!」
 田中は手負いの獣のような目で結衣を睨みつけている。
「でも、残念ながらハズレだ!」
 弾丸の逸れた方向へと顎をしゃくり、田中はニヤリと唇を歪める。
 ――ハズレ……確かに田中の言う通りのはずだ。しかし……
 この女の腕が正確なのであれば、自分たちを狙うこともできたはずだった。しかしこの女はそれをしなかった。できなかっただけなのか、それとも……
 竹内は未だ、心の中に何か引っかかるものを感じていた。
 結衣の持つハンドガンの銃口が、田中に向けられる。田中はその動きを止めた。
 結衣は驚くほど冷静な声で、田中に指示する。
「縛りなさい。」
「は?」
「そっちの男を縛りなさい。」
 田中は不満気な顔をしていたが、銃口の輝きに負け、しぶしぶ従った。結衣の指示通り、机上にあったコード用結束バンドを使う。竹内は後ろ手に両手の親指を結束された。
 たった一本の紐がこんなにも頑丈で外れないものだということを、竹内は初めて知った。
 靴を脱がされ、足の親指も同じように縛られる。屈辱的な格好だった。
 竹内はこの情けない状況に、顔を歪めた。

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