[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 ――どうしてこんなことになったのだろう。
 竹内は、目の前の情景が信じられなかった。
 床には、まるでボロクズのようになった田中が転がっている。竹内は手足をガッチリと拘束され、身動きが取れない。
 この状況は、全てこの女が作り出したのだ。女一人で。
 女の服装は、少しも乱れていなかった。ストッキングにも傷一つない。ただ、彼女の全身は血で真っ赤に染まっていた。ヒールの底でコツコツと床に音を立て、近づいてくる。ローヒールにも血が付いており、彼女の歩いた場所にくっきりと赤い跡を残していった。
 結衣は笑っていた。口元のルージュがやけに妖しく見えた。
 ――くそっ。こんな馬鹿な……
 竹内は未だ、自分の置かれている状況に戸惑いを隠すことができなかった。何とか身を捩ったりはしてみるものの、それが徒労に過ぎないことはよく分かっていた。この状況を抜け出す方法もいろいろ考えたが、どうしても打開策は見当たらなかった。
 結衣は竹内の全身を舐めるように見回しながら、ゆっくりと歩を進める。
「どう料理されたい?」
 言いながら女は、口の端を弓なりに持ち上げる。
「辛いのだけはごめんだな。」
 竹内はそっけなくそう答える。
「そう。ふふ、甘党なのね。」
 その言葉と同時に、結衣は竹内の頬を思いきり平手で打った。竹内の顔が勢いよく横に振れ、サングラスが吹き飛ぶ。結衣はすかさず、反対の頬にも平手を打ち込む。しばらくの間、結衣の往復ビンタが竹内を襲った。
 竹内は、自分の頬がみるみるうちに腫れ上がっていくのを感じていた。
「お味はどう?」
 ぐったりとした竹内の鼻からは血が噴き出し、口元を伝って床にポタポタと垂れていた。
「……言い忘れてたよ。」
 竹内の言葉に、結衣は小首を傾げる。
「熱いのも苦手だってこと。」
「まぁ、お子様なのね。」
 結衣は表情を緩め、「はは」と声をあげて笑った。笑いながら、また何度も何度も竹内にビンタを喰らわせる。
 竹内は抵抗できないまま、ただそのビンタの連続に耐えることしかできなかった。
 視界の端に田中の姿が映る。血だまりの中に横たわる彼は、生きているのか死んでいるのか分からない。
 ――俺もああなってしまうのだろうか。
 そんなことを考えながら、竹内は先ほどの田中の行動を思い出していた。

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コメント
この記事へのコメント
イイですね♪
ryonazさん、こんにちは。

ワクワクさせる展開ですね。
男たちがどんな目に遭うのか・・・ドキドキされされます☆
頑張って下さい!


2008/02/06(水) 15:01 | URL | たま #WCSj23LI[ 編集]
ありがとうございます。
たまさん、こんにちは。
いつもご感想をいただき、嬉しく思っています。
物語もそろそろ中盤に差し掛かろうといったところです。
楽しみにいていただけることが、本当に心の支えになります。今後もやる気を出していきますよ(笑)
応援メッセージが心に染み入るようです。どうもありがとうございます。
今後の展開にも、どうぞよろしくお付き合いください。
2008/02/07(木) 10:20 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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