[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
 結衣の瞳は潤んだままだった。しかしその瞳の奥には何となく強い意志のようなものが感じられた。
 ――この女……なかなかいい目をするな……
 それは竹内が初めて体験する感覚だった。胸の奥がじわりと熱を帯びるような刺激。何となく背筋が凍るような不思議な雰囲気。竹内は飯島結衣という女に興味を覚えてきていた。
 田中が、
「勇ましい女だよ、全く。こういう場合、この銀行の責任者か何かが真っ先に名乗りを挙げるのが普通じゃねえのか?」
 皮肉たっぷりにそう発し、再度、辺りを見回す。皆、目を逸らしているが、その中でも一回り年輩の男があからさまに肩を大きく震わせているのが見て取れた。当然、竹内の視界にもその姿ははっきりと映っていた。
 ――こいつが責任者だな。まぁ、誰だって命は惜しい。あなたには少し勇気が足りなかった。それだけのこと……
 少し空しい思いを感じながらも、竹内はさらに念をおす。
「皆さん、異論はないですね。」
 皆、相変わらず無反応のままであった。田中はその様子を見て、鼻で笑いながら指示を始めた。
「それじゃ他の奴らはさっさと外へ出ろ。もちろん一人ずつな。分かってるだろうが、騒いだりしゃべったりするんじゃねえぞ。」


 皆が我先にと出口を奪い合っていた。
 行内の人間が一人、また一人と出て行く度に、外からは大きなざわめきや歓声が聞こえてくる。
 皆が自分が助かることに精一杯になっている中、結衣だけは必死で皆に訴えかけていた。
「彼女を。お願い、彼女を一緒に……」
 未だ女を手で庇いながら、必死で声を絞っている。しかし誰一人として、その声に耳を傾ける者はいなかった。
「いい加減にしないか、お嬢ちゃん。もう決まったことだろうが。」
 田中が結衣の手をぐいと引いて押さえる。
「お願い! 私一人ならどんなことされてもいいから! お願いします!」
 結衣は哀願するように、竹内をじっと見つめる。それを見た竹内は再度、結衣の瞳をじっと覗き込み、無表情のまま「駄目です」と答えた。


 最後の一人が出て行った時、結衣はがっくりと肩を落としていた。
 ――人間なんてそんなもんだ。お嬢さんもこれで一つ勉強になっただろう。
 竹内は気落ちする彼女に同情することなく、今後のことを考えていた。
 スピーカーから、残る人質の解放を要求する声が、空しく鳴り響いていた。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんわ。この2人がどうなるのかが楽しみです。またまた私が興奮させられたことを報告します。今日の昼コンビニに入ろうとしたら自転車に乗った女性2人が来た1人は、短パンに黒タイツ、もう1人は長ズボンだったがその女性が履いてた靴がすごかった。ズボンが長いためヒールとつま先部分しか見えなかったがヒールの先があまりにも細すぎつま先が二等辺三角形みたいに必要以上に尖っていた。まるで痴漢撃退用とも思える。もし彼女と入れ替わり痴漢にあったら思いっきり足を踏めば足の甲にヒールが刺さり倒れたところで顔面をつま先で蹴ればただではすまない。眉間なら即死、目だったら眼球がとびだすと思える。2人ともすごくかわいくつい抜いてしまくなってしまった。高校生にも見えたがちかくに大学があったため女子大生かもしれない。あとあいかわらず女子高生の制服歩き煙草昨日今日で3人みました。しかも皆髪もそめていない普通のお嬢さんです。自分が学生の時は、喫茶店や公園などで女子高生の喫煙を見たが今は街なかや、住宅地、バス亭堂々と煙を吐いてる喫煙くらいでは、警察にみつかってもおとがめがないのかと思うほどだ。女子高生の制服喫煙は興奮するがかわいい娘ほどたまに透明人間になって思いっきり殴りたくなる。
2008/02/05(火) 20:33 | URL | でぶ #-[ 編集]
こんにちは。
いつもコメント、ありがとうございます。
未成年の喫煙についてはやはり感心しませんね。
妄想の中なら話は別ですが(笑)
それにしても、相変わらずでぶさんの妄想力には感服いたします。
確かに、爪先の細いヒールは凶器にもなり得ますから。
毎度、貴重な体験談をお聞かせいただき、感謝しています。
2008/02/07(木) 10:02 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]
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