{
2007/12/22(土) }
最初に訪れた時に見た小奇麗な女子らしい部屋は、今はその様相を変えていた。
ケーキで汚れた床。蝋燭があちこちに散らばり、クッションその他の小道具類は辺りに散乱していた。
俺は彼女を抱きしめていたその手を放し、痛む身体に鞭打って起き上がると、四つん這いになって残ったケーキを平らげた。
「全部食べさせてもらったよ。ありがとう。最高のプレゼントだったよ。」
彼女の枯れかかっていた涙が再び溢れてくる。さっきまでの涙とは違う涙だということは、すぐに分かった。
――泣き虫で不器用な彼女。でも……いや、だからこそ俺の、最高の彼女だ。
「徹くん……ありがとう。うぅ……本当に、ありがとう。」
彼女の泣き顔がとても可愛らしく思えた。
俺はゆっくりと立ち上がり、彼女に手を差し出した。彼女は俺の手にそっと小さな手を重ねる。彼女もゆっくりと立ち上がり、俺たちはあらためて対面する。
互いに見つめ合う。
「……由梨。」
「……徹くん。」
……………
長いキスだった。
これほどまでに愛しい思いから口づけを交わしたことなどなかったと思う。彼女を飲み込んでしまいたい。彼女と一つになりたい。心から、そう思えた。
ゆっくりとお互いに唇を離した時、彼女は少し恥ずかしそうに俯いていた。俺にも、もう言葉は必要なかった。無言のまま、またしばらく互いに見つめ合った。
彼女が口を開く。
「徹くん。今日は……帰っちゃイヤ。」
「え?」
「このままで……。今日は、ずっとこのまま……」
心が大きく揺さぶられる。しかしそれは動揺からではないことは分かっていた。本当に純粋な気持ちで、俺自身も心のどこかでそれを待ち望んでいたのだ。
「私を、抱いてください。」
俺は真剣な眼差しで彼女を見つめる。短く「あぁ」とだけ答えると、また彼女を強く抱きしめるのだった。
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ケーキで汚れた床。蝋燭があちこちに散らばり、クッションその他の小道具類は辺りに散乱していた。
俺は彼女を抱きしめていたその手を放し、痛む身体に鞭打って起き上がると、四つん這いになって残ったケーキを平らげた。
「全部食べさせてもらったよ。ありがとう。最高のプレゼントだったよ。」
彼女の枯れかかっていた涙が再び溢れてくる。さっきまでの涙とは違う涙だということは、すぐに分かった。
――泣き虫で不器用な彼女。でも……いや、だからこそ俺の、最高の彼女だ。
「徹くん……ありがとう。うぅ……本当に、ありがとう。」
彼女の泣き顔がとても可愛らしく思えた。
俺はゆっくりと立ち上がり、彼女に手を差し出した。彼女は俺の手にそっと小さな手を重ねる。彼女もゆっくりと立ち上がり、俺たちはあらためて対面する。
互いに見つめ合う。
「……由梨。」
「……徹くん。」
……………
長いキスだった。
これほどまでに愛しい思いから口づけを交わしたことなどなかったと思う。彼女を飲み込んでしまいたい。彼女と一つになりたい。心から、そう思えた。
ゆっくりとお互いに唇を離した時、彼女は少し恥ずかしそうに俯いていた。俺にも、もう言葉は必要なかった。無言のまま、またしばらく互いに見つめ合った。
彼女が口を開く。
「徹くん。今日は……帰っちゃイヤ。」
「え?」
「このままで……。今日は、ずっとこのまま……」
心が大きく揺さぶられる。しかしそれは動揺からではないことは分かっていた。本当に純粋な気持ちで、俺自身も心のどこかでそれを待ち望んでいたのだ。
「私を、抱いてください。」
俺は真剣な眼差しで彼女を見つめる。短く「あぁ」とだけ答えると、また彼女を強く抱きしめるのだった。
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