[18禁] 逆リョナ小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
「……え?」
 おもむろに彼女の方へ目を向けると、彼女は涙ぐみながら俺を潤んだ瞳で見つめていた。再び、彼女の声が俺の耳へと届く。
「……ウソだよ。こんなの食べてくれるわけないよね……。」
 淋しそうな笑顔で彼女が明るく言う。その健気さが、俺の心を揺さぶる。意を決して、屈みこんで床に散らばったケーキへと目をやる。彼女の綺麗な足が視界の隅に入り、俺は胸が高鳴る。
 彼女はそのケーキを、そっと足の指先でつまんで持ち上げる。
「徹くん……」
 俺は思考が停止していた。彼女の足先の美しさに魅了される。見上げれば、丈の短いサンタ衣装から彼女の白い下着がちらりと覗いている。胸がさらに大きく高鳴り、雰囲気に飲まれるような感覚に襲われる。彼女が足でトントンと軽く床を叩く。
 彼女のあまりの可愛らしさに、俺は思わず彼女の足を舐め回していた。
「嬉しい。本当に嬉しいよぅ、徹くん……」
 彼女のこの言葉に救われる。彼女の喜びこそが、俺の生き甲斐なのかもしれない。

「あ……あぅっ……」
 しばらく舐め回すと、彼女が喘ぎ声を上げる。その声にたまらず俺は彼女を抱きしめようと、身体を起こす。その時だった。
「美味しい? 徹くん。まだたくさんあるんだ。生クリームも、頑張って作ったんだ。」
 彼女がぽつりと呟く。見れば床一面にはまだケーキの山が溢れている。
「で、でもでも。頑張って少しでも食べてくれだんだし。もう十分だよ。」
 俺の中で葛藤が渦巻く。
「ば、馬鹿言うなよ。せっかく作ってくれたものを、無駄にできるわけないだろ。」
 俺は覚悟を決めた。散らばっているケーキを持ち上げようとする。
「あ……。あ、ううん、何でもない。」
「どうした? ちゃんと食べるよ。」
「そうじゃなくて、その……。生クリームも一生懸命。」
「分かってるよ、ちゃんと……」
 言いかけて俺は床をあらためて見る。生クリームは床にペットリとこびり付いてしまっていた。ケーキを持ち上げると、スポンジが生クリームからはがれてしまうのだ。
「全部……。あ、何でもないの。」
 その言葉が全てを物語っているようだった。彼女の瞳からは涙が零れ落ち、それを隠そうと懸命になっているのがよく分かった。
「安心しろよ。ちゃんと全部食べるからさ。」
 俺はもう引っ込みがつかなくなってしまっていた。床に這いつくばり、まるで犬のようにケーキを口一杯にほおばる。
 彼女を悲しませたくない。ただその一心で、俺は床についた生クリームも舐め始めた。

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