[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  〜美しき女性たちの狂気〜
 まさに「虫の息」という言葉がしっくりくる。気を抜くとすぐにでも気絶してしまいそうだった。
 第一、自分自身が本当に息をしているのかどうかさえ疑わしい……
 優美子は俺の頭の下からするりと抜けて立ち上がり、苦しむ俺を見下ろした。
 その顔には再び、美しい笑顔がまぶしいほどに輝いていた。
「ここが鳩尾……」
 その指で俺の鳩尾を軽く……ごく軽く突く。
 しかしそれは俺にとっては、地獄の苦しみを齎すものであった。
「ぐっ……」
「ここが肝臓で……」
「あぐ……」
「ここが腎臓……」
「ああああぁ……ぐっ!」
 まるで猫がネズミを弄ぶかのごとく、優美子は俺の体を甚振った。
「私の姉ね……女医だったの。そんな姉を誇りに思ってた。人の命を救う姉の姿がね。」
 俺には優美子の真意が理解できなかった。何を? 何を考えているんだ?
「でもある時突然……人間って簡単に壊れちゃうんだよね……」
「……」
「空しかったなぁ。本当に、空しくて……」
 優美子の顔は変化し、悲しみとも怒りともつかぬ表情が俺の目に飛び込んできた。
 俺の腹に指を突き刺し、さっきよりも強く力を込めていた。
「ぐあ、あ、あ……あ……」
 激痛が俺を襲う。そんな俺を見ながら、尚も優美子は続ける。
「必死で頑張ってたの……必死でね。いつも見てたんだから……姉の姿を……」
 優美子は再び俺の腹を踏みつけ、少しずつ体重をかけてくる。
 それと同時に俺の、声にならない声も喉の奥から搾り出される。
「ぐうう……ぇ……ええ。……え……ぇ……」
 ……と、突然優美子から表情が消えた。冷たい……いや……虚無……?
 その表情からは全く感情が読み取れなかった。そして……
「私は姉からたくさんのことを学んだの。人体について……本当にたくさん……この意味……分かる……?」
 俺は激痛に耐えながら、その優美子の言葉が痛烈に耳を劈くのが分かった。

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