[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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「その……畏れ多くて、とても……」
 再びバシッという音が鳴る。僕は困惑した。
 ショートネームは僕たちの間でのみ使われる俗称みたいなものだ。とても高貴な方に伝えるべきものではない。まして女性にそんな下衆な名前を教えるなど、僕には到底考えられないことだった。
「私の言うことが聞けないの?」
 僕はますます動揺し、すぐに言葉を発することができなかった。
 親しい間柄で使うショートネームを、女性が教えるよう要求している。『興味がある』という……これ以上ないほどの有難いお言葉もいただいた。
 ――これを女性の僕への好意だと受け止めることは……罪なのだろうか。
 困惑する中、女性は「ふふ」と笑ってその足を僕の背中から下ろした。僕の前にしゃがみこみ、髪を掴んで顔を持ち上げられる。太腿の隙間から下着が一瞬見え、僕は顔を赤らめる。女性はそんな僕の顔をじっと見つめた。
「言いなさい。」
 その表情は厳しく、鋭い視線は僕を貫いている。
 もちろん女性の言葉に逆らうなど言語道断だ。反抗するつもりなど毛頭ない。ただ、ショートネームを女性に教えるというあまりに無礼な行為。その意識が、僕を躊躇させていた。
「言いなさい。」
 さらに厳しく聞かれ、頬をビンタされる。女性が再び手を振り上げた時、僕は観念した。
「……マナ……です。」
 女性はそれを聞くと、ゆっくりと手を下ろした。にっこりと笑顔を僕に向ける。
「マナ。いい名前ね。」
 僕の涙腺が緩んでいく。女性の言葉の一つ一つに慈悲と愛情深さを感じる。
 こんな高貴で魅力的な人が存在すること。そして今、実際に僕と話をしていること。それどころか……おそらく、僕に好意を抱いてくださっているだろうということ。
 僕は完全にこの女性の虜になっていた。
「ねぇ。私のペットにならない?」
 唐突な言葉に僕は驚く。僕にとっては、最高の言葉だったはずだ。でも……
 僕は即答できなかった。
 僕がここに来たのは……外に出たいから。決して女性に奉仕するためではない。もちろんそれは、奉仕することに拒否反応があるなどという馬鹿げた意味ではない。僕にはその資格がない気がしたのだ。
 ――僕が期待していたのは、外に出ること。この女性は純粋に僕をペットとして飼いたいと言ってくださっているのに……。僕のこの思いは、女性に対する冒涜ではなかろうか……
 渦巻く葛藤に、僕の頭は真っ白になっていた。

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