[18禁] 逆リョナ系SM小説サイト  ~美しき女性たちの狂気~
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 青年は言った。
「俺は出たい。絶対にこんなクソセンターから抜け出してやる!」
 隣にいた少年が、その言葉を聞いて慌てる。
「駄目だよ、ロジ……。そんな呼び方をしたら、懲罰室に連れて行かれちゃうよ。」
 少年が彼をたしなめる。二人は旧知の仲のようだった。
 ロジと呼ばれた青年は、小さく舌打ちした。瞳を野心的に輝かせて言う。
「じゃあキーア、お前は一生ここで暮らして満足なのか?」
「それは……」
 キーアという少年が言いよどむ。ロジはそんな彼を鼻で笑った。
「綺麗事言ってんじゃねーよ。本当は出たいくせに。みんな、表面だけ誤魔化して……」
 ロジは野心的なタイプのようだった。センターでは、礼儀を一番厳しく指導されるはずなのに。
 ルーム内がざわついてくる。「俺も出たい」と言い出す者もいた。
 部屋をよく見回すと、いろんなタイプの人間が混じっていることに気が付いた。皆美形ではあるけど、年齢や雰囲気はそれぞれ違っている。その中で、僕が一番、何ももっていない人間のような気がした。
 ざわめきの中で先ほどの少年、キーアが怯えながら言う。
「でも怖いよ……。品定めってどんなのだろう。」
「さぁな。遊び相手ってんだから、遊びがうまい奴なんじゃないのか?」
「遊びって、どんなのだろう……。」
 キーアはどうしても不安なようだった。
 正直言うと、僕も不安だ。どんなことをすれば、気に入ってもらえるのだろうか。
「……もしかしたら……」
 ずっと黙っていた、金髪の男の人が喋り出す。
「恋人を探してるのかもしれないよ。」
「恋人っ!?」
 皆が一気にざわめき出す。
「だって、男はみんなガーディアンセンターにいるだろ。だから女性が恋人を欲しいと希望した時に、『遊び相手』として呼ばれるのかも……。きっとそうだよ。」
 金髪の男性は言いながら確信をもったらしい。
 皆も半信半疑ながら、にわかに希望をもち出したようだった。
「でもそんなの……。畏れ多いよ……。」
 僕は思わずそう言っていた。
 あれほどまでに美しく、神々しい女性と恋人になるなんて、考えたこともなかったからだ。
 僕がわずかに震えていると、ロジが僕を指差して言った。
「お前、名前は何て言うんだ?」
「……マナ。」
「マナ、お前弱虫チャンだな。」
 嘲笑されて、僕は少し赤くなった。でも、考えられないんだから仕方がない。
 僕はかつて映写機に映し出された、あの美しい女性のことを思い出していた。

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